白浜ハーリー祭 | DriftWoodBeach

白浜ハーリー祭



もう一週間も前の話になってしまうのですが。。。

6月1日、西表島の白浜集落でハーリー祭がおこなわれました。

ハーリー祭とは「爬竜祭」と漢字で書くこともある海神祭で、地域によってはハーレーとも言います。
本来は「航海の安全」や「豊漁」を祈願する御願(ウガン)を主旨とした海の神事で旧暦の5月4日(ユッカヌヒー・ハーリー)に沖縄県各地の漁港で行われるのが基本です。ですから西表島白浜も旧暦の5月4日、つまり今年は6月1日に行われることになりました。今年はたまたま日曜日でしたが、平日でも行います。


地元の海事ではあるのですが、メイン?は爬竜船による競漕です!

爬竜船といっても沖縄ではレース仕様にしたサバニです。

西表島では干立、祖納、白浜、船浮の四つの公民館が競漕するのがメインですが、それとは別に職域部門があり、それに毎年参加しているのが僕が所属する「カヌーガイド会」です。


カヌーガイドをやっている有志が集まって3年前から参戦しているのですが、な、なんと!


今年も優勝できました!



実は初参戦した2012年から今年で3年連続優勝を果たしております!


ハーリーを漕ぐのは10名で、それプラス舵取役の船頭が付く11名で漕ぎます。


だいたい2週間前くらいから練習が始まるのですが、今年はカヌーガイド会に優勝はさせまいと多くのチームが気合を入れて早くから練習を開始し始めていました。




体格的にはダイビングチームやサーファーチームなど、マッチョな集団に見劣りしてしまう我らカヌーガイド会ですが、普段からパドルを持って水をキャッチしていることを考えると負けるわけにはいきません…!


とはいっても単独で漕いでいるシーカヤックと異なり複数の人間と全力で漕いで息を合わせるのは大変。ましてやダブルパドルではなくてシングルで、キャッチの方法も違うし長距離を漕ぐためのカヤックと、スプリンター要素のあるハーリーではピッチも使う筋肉も微妙に違います。


最初はまず、パドリングフォームを訂正し、大勢のパドリングのタイミングを合わせることからスタート。

これができるだけでだいぶ舟は進みます。


重い舟を惰性で走らせるための最初のダッシュ、カーブの際のふくらみを抑える方法、ラストスパートに体力を取っておく漕法などなど…。それらのことは練習を積み重ねていくことで各自提案し、改善していきます。



そして本番。


普段は押さえ込んでいるリミットを外さんばかりに全力で漕ぎこみます・・・!

気合も入る。


体の使い方はカヤックと違っても基本は一緒です。下半身で舟と一体化し、全身のバネを櫂に伝えて前に滑り出す。


水の上を滑り始めた時のあの感覚は、やはり最高ですね。



これは昨年の写真です(2013)


正直言うと、今年はだいぶ課題を残すような漕ぎだったのですが、何とか気合と自力で優勝することができました。2位とは1秒差、3位とは3秒差…。かなりの接戦でした。


でもこの、皆がクソまじめに何かに取り組んでいる感じ、なかなかいいですよね。

チームのみんなはもちろん、参加者がみな海に取り組んでいる感じがすごい気持ちいいんですよね。


だから東部からわざわざ毎年練習を含めて参加するのだと思います。



今年も楽しかった!
白浜の皆さん、今シーズンもスロープ使用させてもらいます。よろしくお願いします!


そしてこのお祭りが終わると、沖縄は梅雨明けです。
前線の動きはまだ不安定ですが、九州が梅雨入りしたことでだいぶ北上した感じです。


夏が来るぜ~