こんにちは。木曜日担当、池本紫です。
昨晩、認定ドレスセラピスト講師の池本よし乃さんがリコメンドされていた
ミュージカルを夫と観てまいりました。
久しぶりのミュージカルで生演奏、
そして本場のキャストの方達
見応えありますね～。
ドレスを作成する側としては
やはり観劇しながらも
デザイン、色、パターン、縫製、全体の創り、素材感を
チェックしてしまいます。
ドレスと一言でいっても
何の為のドレスか
どこで着る為なのか
もしくはどのような人に見て頂くのかで
かなり創りが違ってきます。
いわゆる
いつ
どこで
誰が
誰と
どのように
着るのか。
例えば
音楽家の方がまとうドレス
結婚式で花嫁がまとうドレス
授賞式でまとうドレス
社交界デヴューする為のドレス
晩餐会でまとうドレス
シチュエーションで異なってくるのです。
今回はミュージカルという前提でのドレス。
この前提というのは人生においても大きく影響します。
ミュージカルでまとうドレス
というと、
歌う時にまとい
ダンスする時にまとい
観客に見せる為のドレス
となるわけです。
歌をうたう時は胸が広がったり
ダンスをするのであれば
裾が長すぎないように
動きやすいように
汗染みがでないように
など工夫が必要になってきます。
動きやすさとエレガントさが必要になるわけです。
動きやすい生地としてはストレッチのきいた素材やニットが
よいのですが、エレガントさに欠けてしまいがちです。
カジュアル感が全面にでてしまうから。
となると、
縦糸と横糸で織った布帛（ふはく）の方が
エレガントに見えるのです。
が
動きやすさは？？？となります。
ドレスセラピーを学んでいる方でしたら
おわかりですが
縦糸と横糸はクロスとなり表現力もつきますので
布帛の方が、伝達しやすいのです。
動きやすいドレスを創るには
どうするかというと
バイヤスを利用します。
布は縦や横に引っ張っても伸びませんが
斜めに引っ張ると伸びるのです。
この方法を知るとスカーフを着ける時も華やかさを出したい時は
バイヤスが良いというのが理解頂けると思います。
ドレスにおいてバイヤス使いしたデザインって
どのような感じかといいますと
腰のあたりの切り替えがポイントです。この斜めの線が伸びていくので
裾の重さで歩いた時、裾さばきがキレイにも見えますし
腰回りがストレッチがきくので動きやすいのです。
こちらは、撮影ＯＫになってから撮ったものです。
わかりづらいかもしれませんが
ウエスト下の切り替え線が斜めになっています。
これがバイヤス使いです。
コチラはパンフレットから。
スカート部分を良く見ると三角のような切り替えが多いのがわかると思います。
バイヤスは伸びるので動きやすいのですが
反面、縫製は難しくなります。
生地が伸びてしまうので波をうってしまいやすいのです。
縫製もきれいでした。
衣装部門で賞をとられただけあると思います。
どんなにデザインが素晴らしくとも
縫製で波打っていては
エレガントさに欠けてしまいますからね。
最後のシーンで、センターでダンスしているお二人が主役。
女性のスカートの裾がかなり広がっています。
この広がりがあればあるほど
重量もかかりますので
生地は伸びていきます。
そのあたりも計算にいれておかないと
何度も着る事で、形が崩れてきてしまうのです。
ミュージカル用のドレスは、まわったり飛んだり動の世界。
ウエディングドレスはまっすぐに歩くだけの静の世界。
ピアニストであれば腕周りのトップスが動
ボトムのスカートは静
となるわけです。
同じドレスでも大きく違ってきます。
「どのような前提で物事を進めていくかで
結果が大きく違ってくる 」
ことがドレスからも理解して頂けるのではないでしょうか。
人でいうならば
女性 という前提なのか
男性 という前提なのかで
人生は大きく違うともいえますね。
縦のつながり
横のつながり
さらに
バイアス。
バイアス使いを上手くとりいれると広がりがでてくる
ともいえると思います。
人生におきかえるのなら
異業種交流に近いのかと思います。
異業種の方と出逢う事で広がる。
これが人生におけるバイアスなのでは！？
１２/１２（土） 11：30～13：30
中目黒 マルコビッチ にて
異業種交流ランチ会を開催いたします。
４０名貸切です。
幹事はドクターの細田先生とワタクシです。
予定にいれておいてくださいませ。
お友達もどうぞお誘いあわせくださいませ。
お申込みはドレスセラピスト通信にてご案内いたします。
では素敵な週末を
愛＆感謝と共に
池本紫