海上を漂流していたロヒンギャ人数百人がインドネシアで保護される | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

海上を漂流していたロヒンギャ人数百人がインドネシアで保護される




タイとマレーシアでの上陸を拒否され、マラッカ海峡を越えたバングラデシュ人とロヒンギャ人数百人が、21日、インドネシアで漁師に救助された。

漁師は、木のボートに乗った433人が飢え、病気となり、脱水症状を起こしているのを発見した。ボートのエンジンは故障し、ボートはアチェ州沿岸を蛇行していた。

「ボートに乗っていた人々は屍のようでした。私達が近づくと、彼らの多くが水に飛び込みました。私達は、彼らを私達のボートに引き上げました。」
漁師ラザリ・プテーはこう語った。その後、人々は、東アチェのクアラ・ゲルンパンに上陸した。

「漁に出た漁師が助けを求めている人々を発見しました。漁師は、彼らを助け、海岸まで連れてきました。」
もう1人の漁師テウク・ニャク・イドラスはこう語った。

この日は、マレーシア、インドネシア、タイの外相がクアラルンプール近郊に集い、ロヒンギャ人の人道危機について協議を行う日であった。会合の数時間前の救出劇であった。

漁師は、この10日間で、数百人の別の難民も助けていた。

最初の一団が海岸に現れたのは、21日午前2時頃であった。人数は100人ほどであった。そのほとんどが、女性や子供であったという。現地の捜索救助チームのカジュルル・ノバからの情報だ。

ボートは沈みかけており、乗員を救うため、多くのボートが救助に出た。

助けられたロヒンギャ人の1人ウダイドゥル・ハク(30)によると、彼らは4か月間海を彷徨ったという。

ベンガル湾から海に出たとき、1日に2回食糧と水が与えられたという。

しかし、船長とクルーがスピードボートで逃げたという。その後、毎日、ビスケットとわずかな水だけを口にしていたという。

「船長とクルーが逃げたてから2週間後、エンジンが故障しました。私達は、方向を失って2週間漂流しました。」

「食べ物も水も底をつきました。マレーシアに漂着しましたが、上陸は拒否されました。」

別のロヒンギャ人の乗員ムハマド・サリムによると、5月14日、ボートはタイのサトゥン省のコ-・リペ島に近付いたという。

「タイ海軍が、食料と水をくれました。ヘリコプターから落とされる食べ物を掴もうと、人々は水に飛び込みました。」

その後、ボートは、沖合へと戻され、タイに再び近づくことはできなかったという。その後、マレーシア海軍に見つかり、追跡を受けたという。

「マレーシア海軍は、10日以内に立ち去らなければ、撃つと言いました。」
とサリムは語った。海軍は、乗員に銃を突きつけたという。


数多の拒絶

ベンガル湾から脱出する難民の状況を注視しているアラカン・プロジェクトのクリス・レワによると、アチェの漁師に救助された人たちは、5月14日にタイで目撃された人々と同じだと言う。

「アチェの研究者が同じボートだと確認しました。」

「研究者は、2人の乗組員と話をしました。彼らは、タイ上陸を3度断られたそうです。」

「しかし、2度上陸を拒否したマレーシア人の対応の方が悪かったということです。2度目の上陸拒否の時、マレーシア人は銃を持って来て、今度現れたら撃つと言ったそうです。マレーシア海軍は、ボートの行方をインドネシアまで追ったということです。」

【亀田浩史訳】

元の英語記事はこちら




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