中国政府に連れ去られた6歳児の釈放をチベット亡命政権が求める
今週、チベット亡命政権が、20年前に拘束されたチベットの高僧パンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの釈放を求めた。
ゲンドゥン・チューキ・ニマは生きていれば26歳になる。彼は、1995年、6歳のとき、家族もろとも中国当局に拘束された。ダライ・ラマからパンチェン・ラマに認定された直後のことであった。
中国政府は、別人ギャルツェン・ノルブをパンチェン・ラマとして擁立したが、チベット人は彼を支持していない。
インドのダラムサラにあるチベット亡命政権は、21日、世界中のチベットサポーターに対し、5月に予定されているパンチェン・ラマ釈放キャンペーンに協力するよう求めた。
「2015年5月17日に、パンチェン・ラマ11世を含むすべてのチベット人政治犯の釈放を求めるキャンペーンへの参加を呼び掛けます。」
「今年のキャンペーンは、パンチェン・ラマ11世とその家族が拘束されてからちょうど20年にあたる日に行われます。」
チベット亡命政権によると、国連拷問禁止委員会や国連子供の権利委員会を含む人権団体が、パンチェン・ラマの現在の状況に関する情報を出すよう中国政府に呼びかけているという。
「しかし、中国政府は、パンチェン・ラマの情報を出すようにという声に耳を貸さず、拘束を続けています。」
現在、転生ラマの認定には中国政府の認可が必要となっている。高僧の中には、中国政府から「愛国的ラマ」として養成されている人もいる。
中国当局は、ギャルツェン・ノルブをチベット人に信奉させることに苦慮している。
ダライ・ラマに忠誠を誓っている僧侶は、ギャルツェン・ノルブを信奉することを拒んでいる。昨年8月にギャルツェン・ノルブがチベットを訪れた際、中国当局は、チベット僧に対しギャルツェン・ノルブを歓迎するよう求め、従わない僧侶は処罰すると脅迫した。
【亀田浩史訳】
元の英語記事はこちら
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