中国警察、チベット人一般市民に爆弾攻撃
3月18日、中国四川省で中国治安部隊がチベット人抗議活動参加者に対し爆弾攻撃を行い、負傷者が出た。病院に運び込まれた負傷者もいるが、治療を受けられていない人もいるようだ。
また、青海省でも中国警察がチベット人を拘束した。このチベット人は、中国の統治に異を唱え、ダライ・ラマのチベットへの帰還を求めていた。
「3月18日、ツォロのゲパスムドで、中国治安部隊がチベット人抗議活動参加者に対し、爆弾を投げました。」
南インド在住の匿名のチベット人はこう語った。
「重傷を負った7人は病院へ連れて行かれました。しかし、治療を受けられない人もいます。」
警察の攻撃、使用された爆弾の詳細については不明である。
3月18日の3日前にも抗議活動が起きていた。このとき、人々は拘束されたバ・シャントレ僧院の僧侶50人の釈放を求めていた。僧侶50人は、チベット国旗を掲げ、政治的なスローガンを叫んだとして拘束されていた。
「拘束された人の中で名前がわかっているのは、イエシェ・ドルジェ、ジャン・リン、シェラブ・パルサン、ペマ・リグジンです。」
「拘束された人のほとんどが若い僧侶です。」
襲撃された村
上記の事件とは別に、3月15日、「約百人」の中国警察と準武装部隊が村を襲撃したという。場所は、四川省デゲのザトの村だ。チベット人8人が拘束された。
「中国政府に抗議するチラシや著作物に関与したとして、この8人は拘束されました。」
匿名の人物はこう語った。
「中国警察は24台の車両でやって来ました。警察はレブパ村を取り囲み、家へ侵入し、8人を連行しました。」
拘束された人の名前や詳細は不明である。
「街に中国治安部隊とスパイがいるため」だという。
また、3月16日には、ザトでケガという男性が拘束されている。
「ケガはドダ街の生まれです。ドダでは2008年に激しい抗議活動が起きました。ケガの年齢は不明です。」
5人拘束
チベット自治区のナチュでもチベット人5人が拘束された。「反中国活動」を計画していたためだという。インド在住のチベット人レポーター、ンガワン・タルパからの情報だ。
3月9日、人々はレストランに集い、3月10日の抗議活動の計画を話し合っていたという。3月10日は、1959年のチベット蜂起から53年にあたる日であった。
「チベットの自由、ダライ・ラマのチベットへの帰還、閉鎖された僧院の再開、僧侶が自由に修業ができる権利を求める計画を彼らはしていました。」
この計画を受け、中国警察は、3月10日午前9時頃、人々を拘束したという。拘束されたのは、ダタン街のカルマ・タルラム、ツァラ街のシガ、ゾムラ・カルである。
「3月14日には、ダタン街のドゥクダクとチャクセ街のツェゴンも拘束されました。」
「拘束された人々の現在の状況は不明です。」
【亀田浩史訳】
元の英文記事はこちら
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