「チベットのラサでの国際メディア規制は北朝鮮よりひどい。」国境なき記者団 | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

「チベットのラサでの国際メディア規制は北朝鮮よりひどい。」国境なき記者団





チベット人の相次ぐ焼身自殺と抗議の報道を妨害すべく、中国当局はチベットでメディアの締め出しを行っている。これに対し、国境なき記者団が「警告」を行った。


「海外メディアが事件を報道できないだけではないのです。中国当局がデマを流しているのです。Global Timesのような親政府メディアが、国際メディアの妨害をし、国際社会の干渉を非難しているのです。」

先週の特別報告で、国境なき記者団はこう述べている。


「重大な危機が世界から見えなくなっています。平壌ですら海外メディアが駐留しているのです。しかし、チベットのラサには海外メディアは入れないのです。」


国境なき記者団は、ジャーナリストの排除により「閉ざされたドアの向こう側にチベット人を閉じ込めている」として中国政府を非難している。中国当局は、チベットと外界のすべての通信を規制しているという。


「通信は遮断されています。アクセスはブロックされます。チベット人の抗議活動に関するリンクは削除されています。」


「特に現地のローカルネットワークが標的にされています。インターネット上で支援を求める動きを摘み取るためです。」


国境なき記者団によると、1月24日以降、東チベットのセルタから半径50km以内では、インターネットと携帯電話の通信が妨害されているという。


2月3日以降、チベット難民メディアのサイトに接続できなくなっているという。また、Sangdhor.comやRangdrol.netのようなチベット語で議論をするサイトやブログもブロックされているという。


BBCやCNNといった海外メディアは東チベットへの立ち入りを拒否された。警察の指示に違反した疑いをかけられたジャーナリストは、治安部隊から嫌がらせを受けているという。


「尾行されたと言っている人もいます。空港から警察に付き添われ、何時間も尋問を受けた人もいます。撮影した写真は消去され、撮影機材も押収されています。」


「24時間監視されているかのようです。状況は緊迫しており、ジャーナリストの心理にも悪影響があるでしょう。」


プロパガンダを流布させるため海外メディアネットワークをハッキングしたことを含む、「プロパガンダ拡散キャンペーン」についても、国境なき記者団は非難している。


国境なき記者団による世界報道自由ランキングでは、2011~2012年にかけて、中国は6つ順位を落とし、178か国中174位となっている。


【亀田浩史訳】


元の英文記事はこちら





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