中国、チベットへの第三者調査団の派遣を拒否 | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

中国、チベットへの第三者調査団の派遣を拒否



ブリュッセルのEUobserverに送られた書簡の中で、ダライ・ラマは、EU外相キャサリン・アシュトンに対し、EU外交官のチベット訪問を可能にすべく中国に圧力をかけることを求めた。


「チベットの状況はとてもひどいです。国際コミュニティがチベットへ調査団を派遣し、状況を調査することが急務です。これにより、中国当局に働きかけることができるでしょう。」
月曜日のプラハ訪問の際のダライ・ラマの言葉がEUobserverに掲載された。


「もし中国が調査団の受け入れを拒否すれば、EUは深い懸念を示す強い声明を出すことができます。国連人権委員会のような公開討論の場でも問題提起ができます。」

世界政治の場で指導力を発揮したいという中国の願望に触れ、ダライ・ラマは、世界の変化は中国にも影響を及ぼすと述べた。


「中国は強力ですが、中国も世界の一部です。自由と民主化へ向かう世界のトレンドから逃れることはできません。国際社会が中国をどう認知するかが、中国が指導力を発揮できるかという点で非常に重要です。中国は世界の中心になりたいという心を持っています。」


しかし、チベットとの交渉担当である副大臣朱維群は、月曜日、ブリュッセルでの記者会見で、国際使節のチベット派遣のあらゆる可能性を否定し、ヨーロッパ議会の議員を「無責任」と辛辣に批判した。


「チベット自治区へ海外の調査団を立ち入らせるということは絶対にありえません。外国による内政干渉で建設的なことは何も生まれないでしょう。事態はエスカレートし、戦争になるでしょう。」

EUobserverは朱維群の言葉を紹介した。


先月、ヨーロッパ議会は、民主選挙で選ばれたチベット亡命政権首相ロブサン・センゲをTibet Intergroup Conference on Genuine Autonomyに招き、講演を開いた。このことに対し、朱維群はヨーロッパ議会を「頭が固く」、「この上なく無責任」だと非難した。


朱維群は中国のチベット政策は「変わることはない」と述べた。そして、ダライ・ラマは、中国に抗議するため若い僧侶に焼身自殺をさせる「野蛮人」であると非難した。


これに対し、ヨーロッパ議会は、中国はチベットでの「残忍」な政策を続ける国家であると反論した。


ヨーロッパ自由民主連盟のメンバー、エドワード・マクミラン・スコットは、かつてチベットを訪れたことがある。彼は、theparliament.comに対し、「チベットの完全な独立を楽しみにしている」と語った。


「中国政府の残忍な弾圧が終わる日を夢見ています。」


【拙訳】


元の英文記事はこちら



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