ダライ・ラマ、恵まれないインド人の子供の宿舎の開所式に出席
チベット人の精神的指導者ダライ・ラマは、19日、恵まれないインド人の子供のための簡易宿泊所の開所式に参加した。この建物は、チベット人社会活動家の僧侶ジャミアン率いるTong-Len Charitable Trustの支援を受けて建てられた。
The Dalai Lama Trustの基金で建てられた新たな宿泊所はもう1つの宿泊所と合わせ、100人以上の恵まれないインド人の子供を収容できる。この建物は、亡命チベット人の拠点ダラムサラから5km離れたモウザ・サラ村にある。
車から降りたダライ・ラマは、制服を着て微笑み拍手をする子供たちから温かい歓迎を受けた。
開所式での挨拶で、ダライ・ラマはジャミアンと初めて会談したときのことを思い出したと語った。ダラムサラ近郊のスラムの子供たちを連れたジャミアンがダライ・ラマにプロジェクトのことを告げたときのことだ。
「今日、あなたの努力の結果が形になりました。」
ダライ・ラマは、ジャミアンに視線を送った。
多くのインド人が今なお貧困にあえいでいることに懸念を抱いているというダライ・ラマは、Tong-Len teamに対し、教育・医療分野でのイニシアティブを拡大してほしいと語った。
「基金が今こうして実を結びました。近い将来、さらに多くの子供たちも救ってください。」
とダライ・ラマは述べた。
「経済的支援が必要なときはいつでも相談してください。The Dalai Lama Trustに資金が残っていれば、それはあなたのものです。」
教育面での達成に「深く感動」したというダライ・ラマは、子供たちに対し、難しい過去があったとしても、根本的なレベルでは人々はみな同じだと語った。
「すべての人が貧困を克服する権利があります。お互い支えあうのは人々の倫理的責任です。」
開所式に出席したインド政府の議員シャンタ・クマルは、Tong-Len Charitable Trustのインド人コミュニティへの奉仕に感謝の意を示し、100万ルピーをTong-Len Charitable Trustに寄付すると語った。
Tong-Len Charitable Trustの創設者ジャミアンはPhayulに対し、自身が社会活動を始めたのは2002年でだったと語った。ダラムサラ近郊のスラムの子供たちの「とても悲しい状況」を目にしたのがきっかけだったという。
ダライ・ラマが新しい建物の建設費、初年度の運営費を支援してくれたことにジャミアンは感謝した。
「子供たちが学校に通うようになった後も、子供たちの教育のための設備と基金を広げていく決意をしました。」
【拙訳】
ダラムサラという街はインド人とチベット人が同居しているのですが、インド人とチベット人が交流しているところは滅多に見ません。
インド人の側からすると、自分たちの街にチベット人が勝手にやって来たという思いもあるでしょう。
十数年前には、インド人がチベット人の商店などを襲う事件もありました。
今回のようなことをきっかけに、相互の絆が深まるといいなと思います。
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