ダライ・ラマ仙台で語る「チベット人の焼身自殺の原因は大きな絶望」 | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

ダライ・ラマ仙台で語る「チベット人の焼身自殺の原因は大きな絶望」





「一介のチベット僧として申し上げるならば、焼身自殺はとてもとても悲しいことです。」
4日、ダライ・ラマ法王は、仙台での記者会見で述べた。


「中国の指導者は、このような悲劇的な出来事の究極の原因を調査しなければなりません。チベット人は大きな絶望に直面しているのです。そうでなければ、このような極端な行動に出る人はいないでしょう。」

今年3月以降、自らの体に火を放ったチベット人は11人にのぼる。焼身自殺が相次いでいることに関する質問に答えながら、ダライ・ラマは、この手の質問はチベット亡命政権のロブサン・センゲ首相に向けられた方がよいと語った。


「私は政治的権限のすべてを選挙で選ばれたロブサン・センゲ首相に委譲したのです。ロブサン・センゲ首相は現在、ワシントン訪問中です。彼に尋ねた方がいいです。」


中国で政治改革が必要だという温家宝中国首相の発言に触れながら、ダライ・ラマは、力に頼る時代は終わったと述べた。


「力に頼ることは生産的なことではありません。力からは団結も安定も生まれません。」
ダライ・ラマは中国の少数民族政策の見直しの必要性に中国の指導者が「大きな注意を向ける」ことを求めた。


ダライ・ラマは、現在、10日間の日程で訪日中である。仏教のティーチングや科学者との対話を高野山で4日間行った後、4日午後に仙台に到着した。


ロブサン・センゲ首相は、首相の座に就いてから、初のワシントン訪問中で、トム・ラントス人権委員会で証言を行った。


ロブサン・センゲ首相は、中国の「弾圧政策」がチベットで凄惨な焼身自殺をひき起こしたと述べ、2008年のチベット人の抗議活動以降、「チベットの多くの地域を事実上の戒厳令下に置き」、「チベット人を絶望的な状況に陥れている」と語った。


「中国政府に弾圧政策の中止を求めます。宗教の規制の停止、2008年以降ンガバ(訳注:今年焼身自殺が相次いでいる地域)で行われている宗教政策・監視政策の見直しも含みます。そして、チベット僧院のリーダーと透明性のある対話を行うことを求めます。」


ロブサン・センゲ首相はンガバへの「ジャーナリスト、外交官、国連役員」派遣を求める一方、「中国政府がダライ・ラマ特使との対話を再開」するよう求めた。


【拙訳】


元の英文記事はこちら





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