モスクに出向いたウイグル人高校生、退学処分
中国浙江省のイスラム教徒のウイグル人高校生が、モスクを訪れたのを理由に退学処分となった。この情報は、今週、ウイグル人ウェブサイトに掲載された。
杭州規範大学とつながりのある高校の生徒2人が、イスラム教の祈りを捧げた後、退学処分を受けたという。
「1人はイリ、もう1人はシャチャの生まれです。」
「学校は2人が違法な宗教活動に関与したと見なしています。」
この学校の生徒650人の大半はウイグル人だという。
火曜日、杭州規範大学へ取材を試みたが、応じてはくれなかった。
禁じられた祈り
ミュンヘンの世界ウイグル会議のスポークスマン、ディルサット・ラシットによると、中国当局は、ウイグル自治区の子供を中国の都市へ送って教育を受けさせているという。
このプログラムに参加した学生は、宗教祭の見学も含め、宗教活動を行うのは禁じられている。
ラシットによると、宗教活動を行った学生の親には罰金が科せられるという。
ラシットは、ウイグル人の扱いはウイグルでも同様によくないと言う。
「毎年、(ウイグル自治区の)ウルムチでは、退学させられる学生がいます。親も罰金を科されます。」
「理由は、モスクで宗教活動を行ったこと、あるいは、イスラム教徒にとって神聖なラマダンに断食を行ったというものです。」
「こうした子供たちは必ず退学処分になります。」
落胆する学生
火曜日、ウルムチの宗教事務局に電話取材を試みたが、電話には応じなかった。
新疆大学の学生部で電話に応じた従業員はこのような事実を否定した。
「ここではそのようなことはありません。質問はそれだけですか?書類の整理をしているのです。」
北京在住のウイグル人の若者は、宗教活動への参加は完全に禁止されているわけではないという。しかし、奨励もされていないと述べた。
しかし、年少の学生の宗教活動への参加は禁じられているという。
「お祈りに行くとき、子供が若すぎないか親は考えなければなりません。宗教活動を行う前に宗教教育が必要です。」
伝統への攻撃
ウイグル人の人口は1600万人であり、トルコ系の言葉を話すイスラム教徒だ。
亡命ウイグル人ラビア・カーディルは、ウイグルでの刑務所生活の後、2005年にアメリカへ亡命した。彼女は、アメリカ議会の人権使節に会うためにアメリカを目指した。彼女は、中国当局が1987年に、ウイグル文化への激しい攻撃を開始したという。
ウイグル人活動家は、中国当局がイスラム文化を消滅させようとしており、ウイグル人の若者が危機に立たされているという。中国語で行われる学校教育についていけないからだ。
18歳以下のウイグル人は、中国の法律により、宗教活動を行うこと、モスクへ立ち入ることは禁じられている。このような中、薬物に手を出す若者や人身売買の被害に遭う子供が増えている。
中国政府の統計によると、ウイグル自治区の漢人の割合は1940年には6%だったが、2005年には40%に達しているという。政府の経済発展策の下、漢人は利益を得ている。
ウイグル自治区のウルムチでは数十年前には80%あったウイグル人の割合が20%に低下している。このため、ウイグル人の間に不満がたまっている。
専門家によると、中国政府の政府の漢人の割合のデータは過小評価だという。長期任務でウイグルに来ている「一時」労働者が含まれていないからだ。
【拙訳】
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