無実のチベット人、不当に拘束される | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

無実のチベット人、不当に拘束される


 

中国治安部隊がチベット人を拘束した。このチベット人はチベット亡命政権選挙の祝賀会を行っており、治安部隊がこれを弾圧した。


3月20日、世界中の亡命チベット人が新首相と議員を選ぶ選挙に投票した。中国当局はこの選挙を「違法」としており、中国内のチベット人に選挙を支持しないよう呼びかけた。


選挙当日、四川省ンガバ県のチベット人は家で密かにバターランプを灯し、家の中の小さな祭壇に水を供え、祝賀会を行っていた。現地にコンタクトのあるインド在住のチベット僧ツェリンとイエシェの話である。


「その夜、午前3時頃、ンガバ県の市場で爆竹の音がするのを聞いた中国武装警察が現場に急行し、数人のチベット人を逮捕しました。逮捕者の名前はわかりません。」

と2人は言う。


3月22日の深夜には、16歳のロブサン・ジャミアンを中国警察が家から連行した。


ジャミアンは、キルティ僧院の側の村に住むドルカという女性の息子である。キルティ僧院近郊では、最近、僧侶が中国政府に抗議の焼身自殺をし、それに続いて抗議活動が起きている。


「中国武装警察は彼の家に押し入り、一緒にいたワンチュクとソナムという2人も拘束しました。」

と2人は言う。



広がる拘束


選挙当日とその翌日、近郊でもチベット人の拘束が続いたという。


中国政府に異を唱えるキルティ僧院の僧侶には「再教育制度」(訳注:中国政府が正、ダライ・ラマが悪という教育)が行われているという。同時に、中国憲法、中国国旗、他の公式文書についても学ばされているという。


人々の動きも制限されているという。


「僧侶の行動は厳しく規制されています。一般人も自由に動くことはできません。国内電話も国際電話もインターネットも回線はダウンしています。」

ネパールにいるチベット人も同じ証言をしている。


四川省とンガバ県の役人が現在、キルティ僧院におり、「僧侶の氏名と年齢を記録している」。


ンガバ県人民安全部にコメントを求めたが、チベット人が拘束されたこともロブサン・ジャミアンという名前も「知らない」という回答であった。


ンガバ県宗教安全部はキルティ僧院での規制を否定し、僧侶の行き来は自由だと述べた。


中国政治活動チームが僧院に駐在しているのは、「定期パトロール」だと役人は述べた。


【拙訳】


元の英文記事はこちら。