朝食時に、牛乳を一杯。
昔、父親が「スペインの牛乳は世界一美味しい」と絶賛していたのを思い出しました。
なんでも殺菌の温度の設定が日本などとは異なるとのこと。
「サクラダファミリアだけは絶対行きたい」
と出発前から言っていた私。
友人ちゃんと一緒に行く事になりました。
もう一人の友人ちゃんは、家事などの御用事があるそう。
地下鉄に乗って、駅から地上に出れば、そこにはサクラダファミリア!
うわ~。すげ~。
ガイドテープ付きの入場券を購入して、中へ。(一人17ユーロ)
結構並んでいることが多いようですが、なぜかこの日は10分くらいで入れました。
ガイドテープ、いいかも◎
そもそも教会ってピンとこないから、説明してもらうと、ふむふむ納得。
そして、天才ガウディのことをいろいろ学びました。
キリスト教と自然を何より信じた彼の哲学が随所に見られる建築です。
彼曰く
「この教会は訪れる人によって見えるものが違う」
深いねえ。
村上春樹さんの本みたいだねえ。
中は外とは全く違う雰囲気。
友人ちゃん曰く
「20年前に来た時と全然違う!」
なるほど、さすが建築中の建物。
今後20年でどう変化するのでしょうか?
また来たいなあ。
ガイドテープの情報に聞き入りながら教会内を散策。
博物館もあります。
全部で2、3時間をかけて巡りました。
今回は雨のため閉じていましたが、エレベータで上にもあがれるみたいです。
LSHTM同級生とSMSで連絡を取りながら、近くのカフェで合流。
お~、元気~。ひさしぶり~。
友人ちゃんはLSHTM在校時から彼と仲良しだったみたい。
私は、卒後facebookを通じて、彼とより仲良しになったパターン。
よくわかりませんが、彼にとって私は村上春樹さんの本の登場人物と重なるようで、彼は私をaomameと呼びます。
バルセロナっ子の彼は、HIV専門家です。スイスの機関に雇われて、もうすぐタンザニアへ赴任します。
近況報告から、バルセロナの話から、国際保健の話から、LSHTMの話から、いろいろ盛り上がります。
彼らの話から、私のWHOでのフランス語教室同級生は、HIV業界の重鎮であることを知りました。
しかも、なかなか厳しい人のようです。
フランス語教室は、初級上のレベルなので、まだまだ皆ジェスチャー大活用中です。
したがって、皆と一緒にたどたどしくフランス語を学ぶ姿からは、重鎮の厳しさは全く感じられません。
気軽に(?)、重鎮と出会えるのがWHO勤務の利点であることは間違いありませんが。
友人君が大好きなグラシア地区 へ行きます。
小さなブティックもたくさんあって、独立系劇場や映画館もあって、イキイキした地区です。
私がバルセロナに引っ越すことがあれば、間違いなく住みたい地区☆
スペインの物価や給料の話となりました。
月1000ユーロを稼げるようになるのが、仕事を始めた皆が最初に目指す目安らしいです。
ミリオネア的な言い回しがあるようです。
平均的な医者の給料は2000ユーロ/月くらいとのこと。
でも、若者の半分以上が失業中であるのが、現在のスペインの社会状況です。
そう考えると、
「3人でたらふく食べて飲んで50ユーロって安い!」
って感動していた私たちは認識が甘かったことになりそうです。
もっとも、外国人観光客は地元の給料を気にする必要はないわけですが。
広場で踊っています。
週末恒例の風景のようです。
皆、上手だなあ。
小さい子達もノリノリ☆
そこへ家事などを済ませた友人ちゃんが合流。
皆でお茶します。
「お互いバルセロナにいても中々会わないねえ。来客が会ったときくらいしかねえ。」
そういうの、あるよね。
友人君がバンドの練習のためにギターを自宅へ取りに行くということで、皆でお宅訪問。
うわ~、ステキなお家。
彼女ちゃんが、おうちでお出迎えしてくれました。
小児科医の研修が終わった彼女ちゃんは、タンザニアで小児医療関係の仕事を探すようです。
二人はカタラン語で会話します。
スペインは多民族国家のようで、カタルーニャ地方のバルセロナはカタルーニャをとても主張するようです。
「外国人がスペインだと思っているものは、大体アンダルシアのものだよ。分かってないよなあ」
と友人君。
バルセロナ対マドリッドの対決もあるようです。
サッカーの試合もマドリッドのチームを応援するくらいなら、俄然外国チームを応援するらしいです。
へ~、そんなもんかあ。と、私はノンキな気持ちで聞いてみたり。
「明日は仕事だし、家ご飯にしよう」
という訳で帰宅。
パスタとか赤ワインとか楽しみつつ、
「ユーが昨日寝ちゃったから取っておいた分だよ」
と暖めてもらったサーモン。
美味☆
いろいろ喋りながら、なんか感慨にふけっちゃった私。
「ユー達の人生の生き方も仕事への情熱も向上心も、本当にインスパイアリングだよ。今週末、刺激をもらえて、本当に良かったよ」
と、私しみじみ。
ユー達、最高!
また、どこかで合流する日を楽しみにしてる。
帰りの飛行機で友人ちゃんのthe economist を借りました。
その中にEsther Dufloさん の記事がありました。
私、興味津々。
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