国際協力分野では最初の10年のキャリアが作りにくい | 女医の国際精神保健

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「国際協力分野では最初の10年のキャリアが作りにくい」
というのが、ここ数年いろんな人と話してみて思う、私の感想。

1、語学力
2、学位
3、専門性
これが必要です
といのは、よく言われることで、私も全く同感です。
これがないと話が始まらないけど、これらを身につける方法は分かりやすい。
しかも、自分の努力でどうにかなる。
例えば、
1、英語、フランス語、スペイン語は、語学教室なりに通って実力をつけて、試験などを受けて証明
2、大学院の修士号を取得
3、自分の分野での勤務経験

で、問題はそこから。
まず、募集がそんなにはない国際開発の分野です。
そして、上記の1、2、3を光り輝く状態で揃えている者はは世界中にワンサカいます。

募集は多くの場合、即戦力を求めています。
「10年以上の経験」と書いてあることもざらです。
そこで、私達の中でいつも疑問なのは、
「その10年分の経験はどこで積めばいいってわけなのさ」

多く聞くパターンは、
1、インターンでも、無給でもなんでもどこかの活動に混ぜてもらう。そして、経験と履歴書を積む。
2、JPO, AE, UNV, YPP, NETI, LEAD  などの若手対象のプログラム (世銀は2種類あるのかな? これ  これ
3、NGOで現場に派遣してもらう

そして、要はネットワークを広げることというのもよく聞きます。

そんな訳で、「努力してるのなんて当たり前で、ネットワークを広げているのも当たり前で、自分を研ぎすませているのも当たり前で、数少ない運が回って来たときに確実にツカメルか」ということのようです。

で、きっと、キャリア10年目くらいになったところで、次のキャリア形成の難関がこれまたいろいろあるのでしょうねえ。
とか考えると、資格職でよかったなと自分のセーフティネットを感じます。
私の場合は、医師ですが、教師でも看護師でも弁護士でも。

で、結局、情熱がないとやってられないって分野なのだと思います。
皆様、ご一緒に~