フィジーで精神保健が拡大中 | 女医の国際精神保健

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精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
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スバ近郊のサマンブラのサマンブラクリニックに、精神保健クリニックが開きました。
クリニックつまり外来用です。


精神科女医のロンドン大学院、インターン、コンサル、JPO(WHO)

診察室はこんな感じで、3つあります。

精神科女医のロンドン大学院、インターン、コンサル、JPO(WHO)


小児科を中心に一日200人が利用するクリニックに、待望の精神科が併設です。


精神科女医のロンドン大学院、インターン、コンサル、JPO(WHO)

小児科はIMCIを中心に展開されています。
このIMCI、WHOが先導している小児医療ですが、大成功ですね。
精神保健への認識がまだまだのフィジーでも、「mhGAPはIMCIと同様の方法で」などと例に使う と、医療者は「あ、あんな感じね~」と想像がしやすい様子です。

5月3日の午前中に行われた開院式には、保健省大臣、フィジー大学学長、ファーストレディ、多くの関係者、報道陣が集まりました。


精神科女医のロンドン大学院、インターン、コンサル、JPO(WHO)

この首飾りは、式の最初に大臣に贈られました。

スピーチは、大臣、学長、教授からありました。
フィジーでの精神保健改革がまだまだ勢いがあることが分かります。
AusAIDの影響力も大きい です。

テープカット、施設見学、集合写真の後は、立食パーティです。

精神科女医のロンドン大学院、インターン、コンサル、JPO(WHO)

「健康に良いメニューを心がけました」
とのことで、レモネード、サンドイッチ、生春巻き、果物など。
美味☆
いつも揚げ物が多いフィジーですし、肥満が大問題のフィジーです。

12時間前にモスクワでの会議から帰国したての保健大臣。
挨拶をしたり、教授 と具体的な相談をしながら、2時間くらいフィジーの保健、精神保健への熱い想いと対策案を話してくださいます。
数日後にはジュネーブでの会議へ飛び立つようです。
一国の責任をしょって、世界を2週間で2回往復するのですから、凄いです。
たかだかロンドンから一回飛行だけで大騒ぎした自分が恥ずかしい。。。

セントジャイルス精神病院以外での精神保健受診が順々に可能になっています。
ランバサ、ラウトカにある総合病院には精神科病棟(6床ずつ)がこの一ヶ月以内で開設します。
スバのCWM にも開設されます。
施設の準備、人材の準備がすごいスピードで進んでいます。


精神科女医のロンドン大学院、インターン、コンサル、JPO(WHO)

新聞での報道も多いです。