LSHTMでオリエンテーションです | 女医の国際精神保健

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精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
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学長のお話で、入学式的なものが始まりました。


精神科女医のロンドン大学大学院進学


ここ でも、学長の顔が見えて、声が聞けます。
チャールズ皇太子と同類な顔立ちに見えますが、どうでしょうか?

LSHTMは、Sir Patrick Manson が創設した大学院大学です。
大学院しかない学校は、イギリス中で唯一のようです。
当初19人であった学生も、学校の発展とともに増え、今年は900人が通学し、2500人が通信講座を取る予定とのことです。
(今年はビザ申請法が変更になり、振り回されている人が続出。学校も異例の登録日の延長施行中)
3400人が学位を取るのですねー。
マンソン先生は、マンソン住血吸虫 の発見が有名です。

学長曰く、
"the highest possible standard"
で展開されているそうです。
素晴らしい!!

学校の運営は5000万ポンドに登る研究費からが最大の捻出だそうです。

朝早く到着して、直接会場入りしたらしい、巨大なリュックを3つ持った人がいたり、皆様パワフル。
パキスタンの学生は、「72時間寝てない」と嘆いておりました。
なんでも、ビザが全く降りず「来年度を目指してもらうのも一案です」と大使館に言われて、諦めていたころに、降りて、それがなんと入学式の3日前。
そこから、親戚一同に挨拶まわり(パキスタンはその辺り重要中の重要の様子)、飛行機手配、荷造り(一年分)、渡英、ロンドンの友人に宿泊依頼し、などなどなどで、寝ずに入学式突入!
しかも、「彼が一緒にロンドン入りするなら、ロンドンの大学に進学しても良い」と家族に条件をもらっていた従姉妹(女子)がいるようで、彼のビザは二人分の人生設計を握っていたようです。
そして、ヒースロー空港についてからも、2時間列に並び、散々質問されたそうです。
目下の彼の課題は、学費の送金。
パキスタンでは、外貨預金口座は政府が握っているとのことで、作るやいなや乗っ取られてしまうそうです。
送金法について学校と綿密な打ち合わせが進行中。
彼曰く、「自国の横暴な態度に比べて、イギリスおよび大学院のサポートは大きく、既に先進国の素晴らしさを噛み締めてる」とのこと。
こんな話しを聞くと、私(心配症)の悩みなんて、本当に本当に豆粒。。。
私は、この一年で、リラックス法を学ぼう。

学校も素晴らしいが、ロンドンの街も素晴らしいというのが、登場する関係者が皆指摘するポイントです。
約300の博物館/美術館があり、300言語が話されている街とのことです。
個人的には大層居心地が良いです。


精神科女医のロンドン大学大学院進学

皆の、学校への愛情が各方面からビシビシ伝わってきます。
異口同音に、
「一生で一番忙しい一年。一生で一番早い一年。一生で一番思い出深い一年。これからその一年を送る君たちが羨まし過ぎる!」