コミックマーケット90(その37) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

8月中旬に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット90にて。
みぃこさん=「ハイスクール・フリート」ブース。





コミケの企業エリアではコミック・アニメ関連のグッズ販売がメインですが、
国内最大級の来場者数を考えれば、純粋なプロモーションにも活用できる筈。
企業名ではなく特定の作品名で出展している場合、そんな意図も垣間見えて、
(もちろん、物販それ自体も効果的なプロモーションでの一つはありますが…)
午後遅い時間に物販の盛り上がりから一歩離れて企業エリアを眺めて見ると、
企業エリア(の少なからぬ出展ブース)の出展風景が違って感じられるかも。
その分かりやすい一例が「ハイスクール・フリート」さんのブースでした。



約百年前、プレートのずれによって国土の多くを失ってしまった日本。
それ以来、海洋国家として発展した日本の最重要事項が海の安全を守る事。
そして現在。「海に生き、海を守りて、海を往く」というモットーを掲げて、
海の安全を守るべく「ブルーマーメイド」と呼ばれる女性達が奮闘している。
「ブルーマーメイド」達は勉学・礼儀作法・国際文化の全てに精通していて、
「海のエリート」という異名と共に女性達にとって憧れの職業になっている。
そんな「ブルーマーメイド」育成の為に横須賀に設立された「海洋高校」で、
「海のエリート」に憧れて日々奮闘を続ける少女達の活躍を描く。


という、近未来SFモノと学園友情モノを掛け合わせたようなTVアニメ作品。
(コミックを含めて、KADOKAWAさんが深く関わっている作品のようです)
ストーリーやビジュアル等で分かる通り、海上保安庁とのタイアップを始め、
JR東日本やローソン等、様々なカテゴリーとのコラボプロモーションを展開。
一方、独自のプロモーションとしては今夏のワンダーフェスティバルに出展。
(単独出展ではなく、ANIPLEXさんブース内にコーナー展開していました)
人気キャラの痛車やフィギュア展示、コスプレイヤーさん達で賑やかでした。
その流れを継承して、今回のコミケでは「はいふり」ブースとして単独出展。
総勢50名に及ぶイラストレーター達が参加した「公式アンソロジー画集」や、
いかにもコミケらしい「描きおろしお風呂ポスター」等の物販を展開しつつ、
肝腎の作品についても、コスプレイヤーさん達を起用してPRしていました。




他の展示会と違って、各社のブースがコンパクトな規模に平準化されていて、
手の込んだオリジナルの展示装飾を施すのが難しいコミケの企業エリアでは、
良い意味での手作り感を活かしつつ、ワンポイント的なインパクトが効果的。



こちらのブースも、企業エリアで大多数を占めるコンパクトな1小間ながら、
「ハイスクール・フリート」を象徴する艦船のイメージを、立体装飾で表現。
頭上部分にある大型モニュメントだけを見るとワンポイント的な装飾ですが、
出展風景を改めて見直すと、ブース全体が艦船のイメージなのが分かります。
(上の写真はブースの左側面の壁面。艦船の船体を模していると分かる筈)
物販が一段落した後は、主要キャラ達に扮したコスプレイヤーさんも加わり、
出展社さん側としては、物販よりもこうしたPRに重きを置いていたのかも。




みぃこさんが扮していたのは航洋艦「晴風」の航海長を務める「知床 鈴」。



怖がり且つ心配性な性格で、ストレスによる胃痛に備えて常に胃薬を携帯。
何かトラブルが起こると、先ず第一に逃げる事を考えるというヘタレ振りで、
(座右の銘は「三十六計逃げるにしかず」。逃げる時は妙に活き活きする)
幼い頃から逃げてばかりの人生を変えるべく、「ブルーマーメイド」に志願。
みぃこさんの「鈴」はツインテールの髪型といった外見の特徴を捉えつつ、
過度なキャラっぽさを感じさせず、ご本人の自然な雰囲気に近い印象でした。