私が体験したパキシルの飲み心地 | 「あるがまま。」心療内科・精神科医 松薗りえこのブログ

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ドクターりえこです

以前の記事にも書きましたが
私はパキシルを飲んだことがあります
飲み心地がどうだったのかという経験は
今お薬を処方する際に、とても役に立っています

お薬をやめていきたい患者さんへのアドバイスにも
役立ちますので
今日はそのことについてお話ししますね

私がパキシルを必要とした経緯については
以下の記事を参考にしてください

わたしに必要だった「あるがままメソッド」

パキシルというお薬は
脳のなかのセロトニンを増やすことで
不安や緊張を起こしにくくし
抑うつ症状や不安症状を改善するお薬です

うつ病・不安障害全般にとてもよく使われていて
内科や他科の先生も、うつ状態の患者さんに
「使いやすい」と言って、使っています



最初は10mgの錠剤でした
夕一回飲んでみて、その日は「変化なし」
翌日も、翌々日もそれほどの変化はありません

3日飲んだ後の朝、
「いつもより寝起きが悪い。頭がぼうっとする」
ことに気がつきました

頭はぼうっとするけれど、あまり考えなくなった
その前はクヨクヨ考えていたので
「それほど苦痛ではないかもしれない」とおもったのです

「なんか、ぼうっとするけれど、あんまり考えなくなった」
「ま、いいかっておもえるようになった」
「自分が置かれている状況が、そんなに苦痛ではない」

そういうふうに感じたのです
ふわふわ~~現実感がないような

ただ、ぼうっとするのは続いていて
7日後くらいに家に帰ったら
うっかりミスが多いことに気づきました

冷蔵庫の扉に頭をぶつけたり
お風呂を空焚きしたり

そんなことがあったりもし
また、前回の記事でお話ししたように
「私は、うつ状態なんだ」って認めたら楽になったので

10日でお薬をやめました

やめたあとは、頭がくらっとする離脱症状が
10日ほど続きました

私の場合、離脱症状は軽いものでしたし
医者なので「離脱症状」とわかっていたので
そのまま経過をみることができました

患者さんは、理由がわからずくらっとするので
心配になるだろうな、とおもいます

とってもつらい状況に置かれていたり
「もう死ぬしかない」などど考えていたり
そういうときに、「ま、いいか」
「それほど苦痛じゃない」と思うことは
ある種の手助けにはなると思います

一旦でも意識に変化が起きれば
「このような意識でいることができれば楽」
ということに気づきます

そういったことを「起こすことができる」薬では
あるんだな~~って知りました

私はSSRIはこのように効くんだ
このように身体に作用するんだ、ってことを
身をもって経験しました

しかし、気持ちのなかの「とらわれ」をなくし
行動や意識を変えることが
お薬以外でできれば、そのほうがいいな~と
思うようになったのです

お薬をやめていきたいかた
ご家族にやめてもらいたいかた
今、この瞬間にもつらい思いをしているかたに

自分ができる精いっぱいのことを
やっていく!!という決意でいっぱいです

りえこ





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