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 パリのその後の街の様子と、最近のテロに関するメディアの報道とその反応について、少し思うところがありましたので、『南仏通信』のエッセイ に載せました。よろしければ、御高覧ください→

 

 先日「それでもオトナですか?」という、地下鉄マナーポスターが共感を呼んでいるという記事を目にしました。マナー違反するオトナを高校生の(実際のポスターでは割り込みされた小学生)目線で戒めるというポスターだそうです。もっとものようですが、ちょっとまって。 

マナーの悪い人はオトナでもコドモでもいます。「それでもオトナですか?」は扇情的なキャッチです。啓発という意味では人目もひきましょうがが、コドモに戒められるオトナという社会構造をさらけ出すのはヘンです。


発想の次元がとても危ういのです。マナー違反をする人は昔から常に少数でしょう――私の経験値から言えば、日本においてはさらにそうです。いつから日本は「コドモからオトナが叱責される国」になったのでしょう?

これではビジネス、カルチャー、政治など、すべての分野において世界の第一線で切磋琢磨して競争できるはずはありません。

 

 ま、自分がどうかと言われると、胸をはっての完全無欠なんてほど遠いのですから、口はばったい物言いはよくありません。老害といわれないうちにマナティ退散しまーっす。

 

 みなさまが、愛に溢れ、幸せで健やかな日々を過ごされますように♪