正勝吾勝
「正勝吾勝(まさかつあがつ)」、出典は古事記から。
さらにつければ、「正勝吾勝勝速日」。
開祖は、数多くの同文の書を残されている。
「正勝吾勝」は「正しく勝った、私が勝った」の意、「カチハヤヒ(勝速日)」は「勝つこと日の昇るが如く速し」の意。
開祖は、「勝たずして勝つ-正(まさ)しく勝ち、吾に勝つ」と訳され、さらに、「一瞬の機のうちに速やかに勝つ」とも訳されている。
香港理工大学がイースターの休みとなり、しばらくぶりで稽古の無い金曜日。
「正勝吾勝」、動かずにそんなことを考えていた。
「正しく、まさに勝ち、そして吾に勝つ」、自分はそんなふうに受け止めている。
正しく、綺麗に勝つ、勝ち方にこだわるのが日本武道。
そして、その精神へのこだわりは、術を道へと昇華させている。