体操や新体操の選手やご家族によく言われるのが、
「身体は柔らかいんですけどケガをするんですよね。」
ということです。
身体が硬いとケガしやすいというのはよく聞きますよね。
では人一倍柔らかい選手はケガしないのか、というとそうではありません。
だから不思議に思うのでしょう。
よく言われるのが、
・ゆるすぎるから
・バランスが悪いから
・筋力が足りないから
などですが、使い方の観点からみると違った問題点が見えてきます。
身体の柔らかい選手がケガしやすい原因、それは・・・
「身体が硬いから」
なのです。
矛盾してるように感じますよね・・・
正確には、「その人の身体が求めている動き」が硬さによって阻害されるとケガしやすくなるということです。
ほとんどのケースが、動いてほしいところが硬くて、動いてほしくないところで動いてしまっているのです。
一見すると柔らかいのですが、大事なところが硬いということです。
要は身体に合った動きができていないのでケガしやすくなるんですね。
下の写真は当店に来てくれた新体操の選手なのですが、チーム内でも柔軟性が高い選手です。
この選手もケガをしやすいことが悩みでしたが、一見すると硬いという言葉とは無縁そうな感じがしますよね。
一般的には「ゆるいから」といわれてしまいがちです。
ところが・・・
評価をして、「身体が求めている動き」ができていないところを探すと、こんなに硬いところが見つかります。
かかとがつかないくらい。
このように何がその選手にとって大事な動きなのかが分かると、どの動きができないと問題なのかが分かります。
つまり、身体が硬くても柔らかくても、「身体に合った動き」ができていないとケガをしやすいということです。
ですので、ケガをしやすいかしにくいかは、硬いか柔らかいかではなく、「身体の合った動き」ができているかどうかが大切なのです。