紙鉄砲 | あとりえ憧憬

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北のまちから発信します。
出逢いは偶然。偶然は必然。
「いきます! 花田聖子です」

紙鉄砲

大人が言ういい子とは、大人にとって都合のいい子の場合が多い
と、尊敬する千代先生がおっしゃっていた。

このブログでも数度書きましたが、「きちんと、ちゃんと、を連発する人は能力がない・・」と言いきっていたのも印象的で、肝に銘じています。


子どもたちと関わり思うことは、反抗期は重要だ!と。


そこを本人もまわりも乗り越えた後の成長は大きい。


3歳の頃、手がかかったクラスは、その後の変化で大きくステップアップし、実に思いやりのある仲のよいクラスになるケースが多い。



先日、久々に新・年長さん達とあそびました。

「みんなと逢えなかったから寂しくて、紙鉄砲ばかり折っていたのよ」と渡したところ、ひとつの紙鉄砲を大切に何度も何度も折り直し使ったり、「たたみかた教えてください」と言ってチャレンジしたりで目覚ましい変化。

うまく「パンッ!」という音を鳴らせなくても、誰ひとりかんしゃくを起こすことなく、
失敗した時に「いまのパフ~だって」とか「下手ですのう~」などとワザとからかったり
囃し立ててあそべる空気。
彼らも「エヘヘ、アハハ」と悔しがるを超えて、笑えるようになったんだなと感無量。

たかが、チラシの紙鉄砲でも、あそびが拡がり会話も弾む。
「おや? 君のはカッコイイ車の宣伝だね」「まあ美味しそうなゼリー、キレイな絵ね」・・
「先生、破れたのにまだ音なるよ!」「へえ、すごいね、ここに空気が入って音がなるのよ」「小さい方がむずかしいよー」と、感じたり考えることを、彼らがし始める。