「翔くんのせいだからね!」

智くんはご機嫌斜め・・だけど・・・・
34歳の俺と、35歳の俺と・・ずっとシてたい、って言ったの・・
智くん・・じゃん。



朝、目が覚めても、まだ甘々な雰囲気の智くんだった。
今日はCM撮影だから、一日一緒にいられて、最高の誕生日だよ。
って、言ったら・・・

「え?CM?僕・・ワイヤーアクションするって言われてなかった?」

言われてた・・・かもしれない。
けど・・動きは各個人で違うから、よくはわからない。

「ちゃんと出来なかったら、翔くんのせいだからね!」

腰がダルいとか、足に力が入らないとか。
後ろに違和感があって、翔くんがまだいるみたい・・とか。
本気で怒ってるわけじゃないくって、半ば八つ当たりっていうか。
可愛く怒る?っていうの?
上目遣いで軽くペシペシって俺の胸のあたり、叩いたりして。


ブツブツ言って、口唇尖らせてる。
それもわざと?
俺がその顔好きだっていうの知っててやってるでしょ?
その尖って、ツンと突き出したのが・・可愛くて・・・


「智くん・・・可愛い」

顔にかかったままの前髪をかきあげて、智くんの目がよく見えるようにした。
まだ、艶っぽさが残る目の色。


「しょおくん・・・・」

なんて、誘うように口唇開くから・・・
それを覆うように、俺ので・・・・覆っ・・