「翔くん」

智くんの表情が硬い。
声の調子も低くて・・ご機嫌がかなり悪そう。
智くんがこんなになるなんて・・珍しい。


「智くん?どうしたの?なんかあったの?」
「今年の誕生日プレゼント・・・返して」

は?え?あの?


「なんでぇ?」
「なんでじゃない。翔くんにはもういらないでしょ!」


そういうと、壁際のテレビボードの隅に置いてあった封筒を取り上げた。
中の紙を取り出して、封筒を無造作に床に投げ捨てた。
取り出した紙を確認すると、指でつまんで、ビリビリっ!っと破り始めた。


「智くん!何すんの!やめっ!」
「うるさいっ!離せ!」

手を止めさせようとした俺をグイっと突き放した。


智くんは手の中の紙をちぎって、床にばら撒いて。



「もう・・ここには、来ないから!」

はい!?

「智くん、ちょっと、待って!」


荷物を持って、リビングを出て行こうとする智くんの腕を掴んだ。
グイっと腕を引っ張って、向きを変えさせた。


うつむき加減だった智くんが俺の顔をまっすぐに睨んだ。
目に浮かんだ涙。

で?何?なんで??


「離せ。今・・・翔くんに・・触られたくない」

バッと、腕を振り払われた。
表情と言葉が合ってなくて・・・


なんで?だけが残った。




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あれ?長くなりそう?
さら〜っと終わるはずだったのに〜

続くかも?の意味で一応ナンバリングしておきます。

一つだけおことわり(笑)
実はまだ夜会見てません!
断片的な情報からの妄想です。