明日は、ドラマの撮影がない。
午前中には、レコーディング。
午後はレギュラー番組の撮影があるから。

だから、ドラマの時よりも朝がちょっとゆっくりできる。

それを知ってるから・・・


僕のことを追っかけるようにしてベッドに翔くんが入ってきた。

「智くん・・・ね?」

って・・・翔くんが、僕の体をゆるく撫でるようにして。
・・・誘ってくるけど・・・さ。


「明日、レコーディングがあるから」

って、それとなく断ってるのに・・
諦めない。

それも・・そうかも。
ドラマの撮影が翌日にあるときには・・・
できないし・・っていうか気を使ってくれて。
ガマン・・させちゃってるし。



僕も・・・・ホントは・・・
翔くんと・・・


そんな僕の気持ちが見えてるのかも。

翔くんの手が直に僕の肌に触れて。
パジャマにしてるスウェットの中。

ちょっとだけ、ひんやりとした翔くんの手に触れられたところに・・
鳥肌が立って。


過ぎたところに熱さを残していく。

翔くんの肩口に置いた手に力が入って。
服が手でクシャっとなった。

「だ・・って・・一回ですまないでしょ?
・・・・声・・・明日、出なくなったら・・・困る」


久しぶりだから・・・きっと歯止めが効かない。


「大丈夫。絶対、一回で終わらせるから」


僕がもう、了承したと思ったのか・・
上にのしかかってきて。

服の中の手の動きが大きく、でも、もっと繊細になっていく。
そんな風に言ってても・・・


「・・・一回ですんだこと・・ないくせに」

「智くんもね」




お互いに服を脱ぎ捨てて。
熱くなりかけた、体を触れ合わせた。