センセーの唇が額から離れて・・目が覚めた。
目を開くと。
センセーの心配そうな顔が目に映った。


ワタシ ガ ソバニ イルト センセー ガ アブナイ
ソバニ イテハ イケナイ


センセーに・・迷惑をかけないように。
センセーに・・危険が及ばないように。
ワタシさえ・・いなければ・・・・






意識を閉ざして。
深く・・深く・・・潜り込む。



自分の存在が疎ましくて。
消してしまいたくて。



瞳は像を映しているかもしれないけれど・・・
耳は音で震えているかもしれないけれど・・・


意識することを遮断して。
奥へ・・奥へと・・・逃げこんで。



このまま・・・・躰が朽ちてしまえばいい。
それまで。


自分の奥へ奥へと。
逃げて逃げて。


センセーに・・・見つからないように・・・・・