「今夜は、ゆっくり、ショウくんと過ごせそうだね」


すごく・・嬉しくて。
指を絡めながら、ショウくんに笑いかけた。

「昨夜、他のやつと楽しんだんじゃないの?
ヤツと・・一晩すごしたんだろ?」

ちらっと、視線だけで指し示した。
その顔が・・・なんとなく、不機嫌そうで。
前はそんな顔見せなかったのに。
今は、見せてくれる。
それが・・なんか、嬉しい。


「一緒だったけど・・
それどころじゃなかったし」

あ・・こんな言い方じゃ、余裕があったら、その気があったって、思われそう。
慌てて、言い直す。

「あ・・違うから!
そんな気はないからね。
えっと・・今は、僕・・・
ショウくんだけ・・だからね?」

ショウくんが好きな上目遣いして。
ちょっとだけ、体寄せて。

「サトシは、おねだりが上手だな」

そう言って、周囲の目を盗んで。
掠めるようなキスしてくれた。


だって・・・今、キス、して欲しかったんだもん。
智がこっちに来てから・・ショウくんと、過ごせることがなくって。


すごく・・・ショウくん不足で。
今夜・・・いっぱい・・ショウくん・・・もらうんだ。