僕は・・・もう、翔くんに求めるのを、やめることにしようと・・・


きっと、翔くんは、僕のこと・・もう、疎ましく思ってるから。
求めたら・・
関係が粉々に崩れそうで。


鏡の中から戻ってきて。
翔くんと僕の関係は・・壊れる一歩手前。

・・もう、壊れてるのかも。
僕が、認めてないだけで。
翔くんの中では、とっくに壊れていて・・
僕にしょうがなく・・付き合ってくれて。
うまく・・騙していてくれたんだろう。


僕より・・サトシの方を・・・
選んだんだろうから。


それなのに・・・


翔くんは、僕に話しかけてくる。
メールも、電話もくれる。

メールや電話は怖い。
翔くんの顔が見られないから。
なに・・考えているか、それだけじゃ読み取れないから。



苦しい。くるしい。クルシイ。

この苦しさを、失くしたら・・・
きっと、違う苦しさが、新たに生まれる。


その苦しさの方が、きっと、今の苦しさより、大きいから・・・

僕は、今の苦しさをなかったことにして。
翔くんを待つことにする。


そばに来て、話しかけて、抱きしめてくれるのを。
ただ、待つことに・・しようと・・思った。
また・・・前と同じように・・
騙されるのでも、構わない。
ただ・・・翔くんと・・・