夕方に、翔さんから、電話が入った。

「もしもし」って、出たら・・

「潤!一生のお願い!後で、なんでもするから!」と、半ば、悲鳴のような声で・・


なんですか??
そんな・・一生のお願いだなんて。
オレに協力できることは、しますけどね・・
内容にもよりますけど。

何?大野さんと、一緒に飯食って、飲みに行けばいいだけ?
それだけで、一生のお願いって・・
翔さん・・・大袈裟すぎるでしょ?


って・・・思ったんだけど・・
翔さんの心配・・イタイほど、わかりました。




最初のレストランでは、アルコールが入ったら・・
ちょっとだけ、赤らんだ目元で、ウェイターに笑いかけて。
ウェイターさんが、見惚れちゃって。
サーブするの、忘れて。
手に持ってたもの、落としそうになるし。

大丈夫?って、通じない日本語で話しかけて、心配したような顔して。
それが、あんまりにも、色っぽくてさ・・
オレまで、なんか・・・
ヤバって、思って、立て直したけど。
翔さん・・あんた・・この大野さんと、いつも、飲んでるの?

苦労・・するねぇ・・・