日焼けした智くんが、俺の部屋に来た。



「おみやげ。これ着けて、明日、歌番組に出て?」

差し出したのは、イニシャル入りのネックレス。
SSと、チャームが揺れていた。

「僕は・・これ着けて、出るから」
同じデザインのSOのチャームが揺れているブレスレット。


ペアのアクセサリーなんて・・・
あからさまな、そんなものを付けたがらない智くんが、俺と・・って。
そう思っただけで・・
嬉しさで、爆発しそうで。

ギュッと、抱きしめた。
やっぱり、ペアのアクセサリーは照れくさいの?
心なしか、赤くなっている顔。


「明日、絶対に、着けてよ。
僕だけじゃ・・・
しょうがないんだから」


そんなおねだりみたいな、智くんの言葉を聞きながら。
繰り返しキスをした。


疲れてるから・・って、智くんは、自分の部屋に戻ったけど。
俺は、一人になった部屋で、智くんからもらったネックレスを眺めては・・
ニヤけていた。