昨夜、そのまま、堕ちるように眠ったから・・
僕は、まだ・・何もつけてない状態で。

バスルームから戻ってきた翔くんが、掛けてたものを剥いだ時、慌てて・・
剥がれた布団を引き寄せた。


翔くんは・・そんな僕をじっと見てて。




「智くん・・・昨夜・・何した?ね?智くんの口から、聞きたいんだ」

恥ずかしくて、枕に顔を埋めた僕に、のしかかるようにして。
翔くんが、低い声で・・
僕に尋ねる。





その声が・・
なんか・・いつもと、違う響きで。

怒ってる・・のでもなく。
誘ってる・・風でもなく。

なんだろう・・?
翔くんがこんな風になるのって・・どうして??


「智くん・・・教えてよ・・・」

翔くんの低い声が・・僕の中に入ってきて。
魔法をかけられたように・・・カラダが・・キモチが・・しびれて・・


恥ずかしかったけど・・
でも・・・ヨカッタ・・
昨夜のこと・・思い出して・・

また・・カラダが疼くような感じがしてきて。





「翔・・くんの上に抱っこされるみたいに・・座ったでしょ?」

「それで・・?」

「それで・・それを・・・見たの・・」

「見た・・?」

「あそこの・・・鏡で・・」



翔くんの視線が・・部屋の片隅の鏡に向かって。

「ねぇ。智くん・・・鏡の中の俺らに・・見せつけてやろうか・・?」






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☆magic★hour☆ の ヒコさんから、いただいた、イラストを元に妄想しました~


虚像と実像のイラストだけでなく、実像×実像も、描いてくれました~
ちょっと、困ったような智の表情がツボです~