ここまで、きたんなら、もう、とことん、智くんとの、この時間を楽しもう、と、思って。

シャワーで汗と・・を流した後、寝酒を飲むことにした。




「こないだ、余った日本酒もらったのがあるから、飲もうよ」
お猪口サイズの蒼いガラス製の酒器に、冷やされた日本酒を注ぐ。

酒を入れると、ガラスの輝きが増して。
より、美味しそうに感じる。

「乾杯!」

軽く、酒器を触れ合わせ。
口をつける。



収録で飲んだ時も、美味しく感じたけれど。
愛しい人と二人で飲む酒は・・格別な味に感じる。

気が付くと、杯を重ねてて・・

他愛もないことを、話しているだけなのに、智くん・・
クスクス笑ってて。
俺に寄りかかってる。


「んふふ・・・しょおくん・・・それさぁ・・ぜったい・・へん・・」

幾分、ろれつが怪しくなって。
スキンシップが多くなってきて。


腕を絡めて、俺の手を触ってくる。