東京ドームの下見の帰りに・・
隣にある遊園地に行きたくなった。
すぐそばにいた、ニノを誘ってみた。

「遊園地ですか?おもしろいんですかねぇ・・リーダーがそんなに行きたいなら、しょうがない・・・付き合ってあげますよ」

こんなところにくるなんて、何年ぶりだろう。
もう、周りは暗くなっていた。
ドーム型のイルミネーションがあって・・次々に色が変わっていく。
スマホで写真撮ろうとしたけど、気に入った色の時に、うまく撮れない。
何回も挑戦していると。

ニノが
「貸してみ」
一回、タップしたかと思うと・・

「はい。これ」
撮りたかった色のイルミネーション。

どうして、ニノはオイラがこの色のが、撮りたいってわかったんだろう。
じっとニノの顔を見ると・・

「わかりますよ。あなたの考えてること。いつだって、わかろうとしてますもん」


視線が合わせられなくて、スマホをいじるふりをして俯いた。
撮ってもらった写真を待ち受けに設定して。

ニノにメールした。
同じ写真を共有したくて。
だって、今夜、二人でここにきた、記念じゃん。


ニノがスマホを操作して・・
「これでいい?」

ニノの待受もオイラのと、同じ写真。

「耳、真っ赤ですよ」
ニノの声が笑ってた。

「あれに乗りましょうか」