皆さん、RPGの王道のストーリーというと、どんなものを思い浮かべるでしょうか?

〇伝説の勇者の子孫が王様に呼ばれて魔王を倒すように言われる

〇かつての勇者の足跡をたどりながら、いくたの試練を乗り越えて強くなった勇者はついに魔王を倒す

〇世界に平和が訪れ、めでたしめでたし

とこんなところでしょうか?これはドラクエ1からのお約束なのでこれが王道だと多くの人が思っていますが本当にこれは王道といえるのでしょうか?

疑問1:勇者の選出方法に問題があるのでは?

どうして、魔王を倒す可能性を高めるために、大勢の中から選出するという当然誰でも思いつきそうな方法をとらないのか?この場合、勇者はかつての勇者の子孫から選ばれています。勇者の子孫なら強いんでしょ?というような安易な考えでこんな大事な人選をしてしまっているというところに大きな疑問を感じます。

疑問2:勇者の待遇が劣悪

王様に呼び出された勇者は多くの場合、わずかなお金や粗末な装備品を与えられて、旅に出ることになります。そして、当然敵との戦いは苦戦を強いられ、悪くすると死んでしまいます。それでも王様は自分の無謀な命令の非を認めようとはしません。それどころか、「死んでしまうとはふがいない」とか言った上に勇者の所持金の半分を取り上げてしまいます。このプロジェクトを成功させる気があるとはとても思えません。この場合、予算を増やす(勇者にむしろお金を渡す)か無茶な計画のほうを見直すべきではないでしょうか。

疑問3:そもそも勇者の旅に出る動機が不明

まあ、これは魔王打倒に使命感のようなものを感じているのだろうと好意的に解釈することはできます。しかし、勇者が本当にこの役目を進んでやっているようには見えないということなんですよね。勇者の意志のようなものが見えてこないんです。

そこで、これらの問題を解消すべく新しい王道RPGのシナリオを考えると次のようなものになります。

〇まず、大勢の意欲のある若者を集める。そして、一斉に勇者として旅立たせる。魔王打倒のあかつきには一生遊んで暮らせるような高い報酬を与えると約束する。

〇すると当然、勇者同士のすさまじい競争が繰り広げられることになります。我先にダンジョンへ潜り、宝箱からアイテムを持ち帰ろうとする者。そして、そいつをダンジョンの入り口で待ち伏せし、ボコボコにしてアイテムを奪い取る者。一人では分が悪いと徒党を組む者たち……

〇弱肉強食の生存競争を勝ち残っていく勇者の精鋭たちの姿を見てさすがの魔王軍も恐れおののく。ラストダンジョンはもはやバトル・ロワイアル状態。誰が魔王を倒すか、勇者が最後の一人になるまですさまじいバトルが続きます。
そして、恐怖のあまり逃げ出す魔王を背後から……世界に平和が訪れました。めでたしめでたし!

これは極端な例かもしれませんが、ウィザードリィって大体こんな感じですよね。あのゲームは名もない者たちが酒場で出会い、ダンジョンに潜る。その動機は富や名誉のためというわかりやすいものです。王様が選出した特定の勇者がいるわけではありませんし、多くの冒険者が命を落とすものの、その中から見事クエストを達成する者たちが現れるという、ごく自然なものになっています。

僕が昔、このウィザードリィをはじめメタルマックスや大航海時代を好んでプレイしたのはこれらRPGのお約束にとらわれず、主人公の野望が感じられるからなのか?なんて思ってみたりもしました。

今日はお昼に思いついてツイートしようとしたネタを膨らまして1記事にするというのをやってみました。そもそも、ツイッターをはじめてブログの更新が減っているのはツイートしてしまえば、それで満足してしまうからなのかもしれません。今後はつぶやく前にブログの記事にならないかよく考えてみたいと思います。それでは。