今回は一定時間経つと主人公のところへワープしてくる敵シンボルを作ります。普通のシンボルエンカウントの作り方はシンボルエンカウントにひと工夫で説明しています。



 1ページ目は移動速度は1か2、移動頻度は毎フレームにします。(好みで設定しても構いません)起動条件はイベント接触、移動ルートはカスタムにします。バトルの後はイベントの一時消去を入力します。(戦闘に勝つか逃走するとシンボル消滅)



 そして、ルートを設定していきます。主人公に接近を入力、これを入力した数が少ないと頻繁にワープ、多いと頻度が下がります。動作を繰り返すのチェックは外しておいてください。変数の設定は動作Ev:self0に1を入力。これにより2ページ目が起動します。



 2ページ目は移動ルートは動かない、すり抜けにチェックを入れ、起動条件は並列実行、セルフ変数0が1と同じに設定します。


■キャラエフェクト:このイベント[点滅A(明滅)] R200/G200/B200 (2)フレーム
■ウェイト:20 フレーム
■変数操作+: このEvのセルフ変数1 = 主人公 の X座標(標準)
■変数操作+: このEvのセルフ変数2 = 主人公 の Y座標(標準)
■ウェイト:10 フレーム
■キャラエフェクト:このイベント[点滅A(明滅)] R0/G0/B0 (0)フレーム
■場所移動:このEv X:このEvのセルフ変数1 Y:このEvのセルフ変数2 [トランジションなし]
■キャラエフェクト:このイベント[点滅A(明滅)] R200/G200/B200 (2)フレーム
■ウェイト:30 フレーム
■キャラエフェクト:このイベント[点滅A(明滅)] R0/G0/B0 (0)フレーム
■変数操作: このEvのセルフ変数0 = 0 + 0



 1行目はこんな感じで入力。赤、緑、青は200に設定。間隔は2(点滅の間隔なのでいろいろ試してみてください)



 3行目4行目は変数操作+を使います。このイベントのセルフ変数1に主人公のX座標、このイベントのセルフ変数2に主人公のY座標を=で代入します。2行目と5行目にウェイトが挿入されていますがこれをうまく調整してください。特に5行目は主人公の座標を取得してから実際にワープするまでのタイムラグを設定しているので、注意が必要です。



 6行目で点滅を止めます。間隔(0で解除)のところを0に設定。赤、緑、青は0に設定。


 7行目で敵シンボルをワープさせるには場所移動を使います。これって主人公だけでなくイベントも移動させられるんですよ。対象をこのイベントにして移動先位置のXを1100001、Yを1100002にします。(ウディタ画面上部の「ヘルプ」→「変数呼び出し値/特殊文字一覧」に説明があるので目を通しておいてください)これはさっきセルフ変数1に代入した主人公のX座標とセルフ変数2に代入した主人公のY座標を呼び出しています。その後は30フレーム分点滅させてセルフ変数0を0に戻しています。これで再びページ1が起動します。ここまでやったら実際にゲームをプレイしてみます。


 主人公がじっとしていると、敵が主人公と同じ位置にワープしてきます。主人公が動き続けていれば少し遅れてワープしてくるので避けることができます。複数設置したり違う行動パターンの敵シンボルと組み合わせるとかなりやっかいな相手になるのではないでしょうか。