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難物サボテンの英冠
(Sclerocactus johnsonii・旧エキノマスタス属)
英冠の故郷は、北米モハーヴェ砂漠。
赤い毬栗のように刺が球体を覆っています。この美しい容姿に魅了された
昭和時代の先達は数多くの輸入球を蒐集し「愛栽」したようです。
ところが、<水をやれば腐る><乾かせば枯れる>でことごとく死滅したと
伝えられています。
英冠は、いつの頃からか、<難物サボテン>として広く知れ渡ることにな
りました。
潅水の二律背反を克服
いまでは、生長期には<たっぷり潅水>、休眠期には<水を控える>こと
で腐ることも枯れることも無く維持できることが分かってきました。
春の生長期にたっぷり潅水すると球体が膨らみ、1年分の体力が確保でき
るのです。それで、夏期と秋~冬期の約6ケ月間は水を控えています。
隔年の植替え
北米サボテン特有の細い根が鉢底まで伸びています。
赤腐れや根ジラミなどをチェック。土を解して細根を落とし植えこみま
した。
植替えを終えた輸入英冠
実生繁殖(輸入球の子孫)
2020年春・播種(もうすぐ4年生)
右側の3鉢、左側は英冠と紅簾玉の実生開花球
2021年春・播種(もうすぐ3年生)
2022年春・播種(もうすぐ2年生)
英冠は、いまでも<栽培困難種>と言われているので、何とか殖やし
たいと栽培意欲が鼓舞されます。
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