平原綾香コンサート | Doremifaのサボテン

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    あの『Jupiter』から20年

 

平原綾香が『Jupiter』でデビューしてから、この12月で20年を迎えた。

3ヶ月くらい前だったか、TV番組で平原綾香が「大阪ではクリスマスイブに

20周年コンサート行います。これまでにない色々な方が楽しめる企画を考

えています。是非、お越しください」と語られたのを聴いて出掛けてみたく

なった。

     デビュー翌年に買った初アルバム

 

パソコンでチケット2枚を先行予約(一般発売前)した。全席一律金額だった

のにバルコニーBOX席が当たったので驚いた。フェスティバルホールには、

クラシックを聴きに行くがBOX席に座るのは初めてだ。

 

 

開演30分前に到着。会場は1階席~3階席とBOX席(32席)で、全部で2700

席が満席になった。平原綾香と同世代の40代前後の方々を中心に、若いカ

ップルやお年寄りのオジサン、オバサンなど幅広い世代が参集した。

 

 

午後5時5分開演

パイプオルガンのメロデーが流れて照明が暗くなり、その中をシルバーの

ドレスとガウンを着た平原綾香が登場。バンドの演奏で一曲歌い、得意の

altoサックスを披露した。

 

曲間のトーク

自身の生きてきた歩みを振り返り、節目、節目の自分への手紙を朗読した。

<小学生低学年の学芸会の想い出。人前で表現するのが苦手で、役を決め

る時に「ドア」を選びました。「ドア」にもセリフがあって、「ギィー」

「ギィー」と言うんです・・・>(会場は爆笑)

高校の文化祭で主役を演じたミュージカルがきっかけで歌手デビューする

ことになったこと。父のサックスを聴いて育ち、サックス奏法が歌を支え

ていることなど。

音楽に向き合って生きてきたエピソードを聞くと親近感が湧いてくる。

熱心なファンの方は、平原綾香のことを知り尽くしてることだろう。

 

 

公演の中盤

『虹の予感』を歌い始めると、会場の雰囲気が一転、ライブになって来た。

1階席最前列の200名ほどのフアンが立ち上がってペンライトを振った。

 

平原綾香が「みなさん、このペースに付いて来れますか、大丈夫ですか」

と声掛けをしてノンストップで数曲を歌い続ける。

流石、熱心なフアンは、歌詞を知っていて合唱する、手拍子を叩く。

音楽を通して、楽しさを共有できるのは素晴らしいことだと思う。

 

公演の終盤

会場の誰もが待っていた瞬間が来た。

オルガンのイントロが響くと、拍手が一瞬起こりピタッとやんだ。ステージ

に白い霧が立ち込め、平原綾香に後光のような光が射した。まるで、宇宙空

間の中で『Jupiter』を歌い始めた。

あのどろどろとした低い音から、天空に抜けるような高い音まで、広い音域

を圧倒的な歌唱力で歌い上げた。客席からは万雷の拍手と「アーヤ!」の声。

この一曲を生の声で聴けただけで来た甲斐があった。

 

『Jupiter』の余韻が冷めやらぬ中、『今、風の中で』を歌い、ステージの端

から端まで歩き、手を振り、お辞儀をして終了した。

 

 

アンコール

フアンのアンコールを求める拍手は凄まじく、さらに4曲歌った。

隣席の相方は、『明日』(ASITA)が静かで柔らかく好い曲だったと言う。

 

最後のトークで、「みなさん、戦争はしないでくださいね。親きょうだいが、

ばらばらになり、恋人や愛する人と離れ離れになりますから・・・」と。

デビュー以来、各地の被災者に思いを寄せて、チャリティーを続けておられ

る。誰もが知っているので心に響いたに違いない。

 

演奏時間は、予定より45分も伸びて午後7時45分に閉幕。

平原綾香もバンドの皆さんも、途中休憩なしで2時間45分をやり切った。

特に、30曲も歌い、踊り、語り続けた気力、体力には感心させられた。

長年、音楽に向き合い、音楽を通して何をしたいかのメッセージを持ってお

られるのが伝わって来た。フアンを大切にされているのも伝わって来た。

平原綾香の人間力の一端を垣間見て、心地よくさせられ会場を後にした。

 

 淀屋橋から。右奥の低く茶色く見えるビルがフェスティバルホール。

    

 クリスマスイブ、梅田・阪急百貨店前  

 

 ご覧いただきありがとうございました。