クラブ大国ドイツ崩壊?デジタルDJライセンス制度 | doravideo FreakToneFreak’s

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先程まで話していたドイツの友人からかなりショッキングな話を聞いた。

 昨年ドイツの著作権協会GEMAがドイツベルリンのクラブやディスコ、ライブハウスでの楽曲使用料金の大幅値上げを発表したそうだ。なんとそれが今までの10倍との事。かなりの数のクラブ、ディスコ、ライブハウスが閉店に追い込まれそうだと彼は悲しんでいた。

そして昨日にはデジタルDJライセンス制度なるもの発表になったそうだ。
 この制度はDJがデジタルコピーをした楽曲をプレーする場合1曲につき0.13ユーロのライセンス料を支払わなくていけないというものでCDRやハードディスクにコピーした全ての楽曲は元よりiTunesやBeatportから自身で購入したものやアーティスト自身からプロモーション用に譲渡を受けたものにまでこのライセンス料は発生するという事。
つまり自分のパソコンに1万曲入っているとしてこの状態でクラブ等でプレイすると約13万支払わなくてはいけなくなる。課金されるのはプレイした曲では無く持参しているCDR及びパソコンのハードディスク内の曲全部だとの事。さらに最悪なのは全てのDJはGEMAなどの著作権協会との契約が必要となり契約がなされていない場合には処罰の対象となるとの事。

 友人いわくこの法律がこのまま執行されてしまうとDJをはじめデジタルデバイスを使うアーティストが激減してしまうのは明白で運良く生き残ったとしても今度はプレイする場所が無いという最悪な状況になってしまうに違いないとの事。まあ彼はこの界隈では名の通ったアーティストなので本国ドイツが駄目でも他の国で稼げばいいのだが彼が一番恐れているのはこのドイツの法律が引き金となってヨーロッパ全土にこの悪法が広まり執行されてしまう事だと言っていた。

 余りに気の毒過ぎて「俺で力になれるのなら何でも言ってくれ。頑張れ!!」としか言えずSkypeを切ってしまったが本当にどうにか成らないものか?自分の無力さに腹が立つ。

そしてこの天下の悪法は今年4月1日より執行される。4月以降ドイツにツアーに行く予定のミュージシャン特にDJの方は気を付けて。


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