アートな物体X | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

この夏の終わりに、長野県の美ヶ原高原美術館に行ってきました。

 

国内外のアーティストらによるオブジェや彫像が、
広大な敷地内の随所に配置されています。

 

中にはホラー映画のクリーチャー的なテイストの作品も。

 

で、ふと思ったんです。
ここに「遊星からの物体X」のクリーチャーが置かれてたら、
間違いなく一番目を引くな、って。

 

ホラー映画に登場する様々な特殊造形って、
アナログなプロップからデジタル映像まで含めて、
素晴らしく完成度の高い芸術作品ばかりだと思います。

 

美術館の展示作品には、
正直かなりラフな、と言っては失礼なら、
シンプルな仕上がりのものも数多く存在します。
省略も表現の一つですから。

 

それら見た目簡単なのも(失礼)、
アートとして展示され多くの人々に日々鑑賞されています。

 

一方、映画の中に登場する特殊な造形物は、
もちろん多くの人に鑑賞されてはいるものの、
それ自体は作品を構成する要素のごく一部に過ぎません。

 

素晴らしくリアルなダミーヘッドも、
劇中登場するのは1秒未満だったりします。

 

でも無名のクリエイターたちが作り上げた様々な造形物には、
極めて完成度の高いのものが多く、
その芸術性は美術品として展示して鑑賞したいほど。

 

「遊星からの物体X」(1982年)に登場するクリーチャーのダミーを全て展示する美術館、

そんなのあったら絶対に観に行きたいです。

 

「大・物体X展 1951~2011」
とか言って「THE THING」全3作の特殊効果用ダミーを全部展示なんてのはどう?
ワクワクしませんか?
ほとんどCGだった最新2011年版は出力してパネル展示かな。

 

見せ場が一杯のサービス精神旺盛なホラー映画は、
作品自体が美術館みたいなものなんですね。

 

「13金シリーズ 素顔のジェイソン全作分&全被害者ダミー展」

なんてのも良い!

 

「大・リビングデッド展 G・A・ロメロ全作品ゾンビ展」

とか!

 

ちなみに拙作の
「大・地獄の血みどろマッスルビルダー展」は・・・・・

 

かなり厳しい!

 

特殊効果&特殊メイクは全て監督である私が兼任なので、

ほとんどのダミーを

カメラに写る部分しか作ってませんよ!

 

かなりピンポイントなダミーが多いです。

 

生首なんかはちゃんと全方向から撮れるように仕上げましたけどね。

暴れまわる手首や足首なんかも。

 

とにかく必要な造形物の量が半端じゃなかったので、

効率的に作業しなきゃ間に合いませんでした。

 

ナイフ、

バーベル、

突き破られる天井のダミー、

なんて小道具・大道具まで製作しましたから。

 

それに自分が監督だとどの部分まで必要なのか明確に判ってますからね。

 

破裂する顔面なんて、手前側、左半分しかありませんでしたよ。

向こう側は火薬やら血糊やらが剥き出し状態。

 

他の人が演出する場合そうはいきません。

現場で気が変わって「やっぱり右から撮ろう」

なんて言い出したら終わりです。

 

それに・・・・・

 

あれぇ?

なんだか上手く出来ないぞぉ・・・・・

おかしいな・・・・・

・・・・・

・・・・・

ま、いっか。

現場の照明とスピーディーな編集で何とかなるさ!

 

なんてこともあったような・・・・・

 

なので私の作品でやるなら・・・・・・・・・・

 

「日本の心 手作りの味わい

地獄の血みどろマッスルビルダー 特撮映像の世界」

 

ってとこかしらん・・・・・

 

「お手軽生首作り体験コーナー」

なんてのも併設しちゃおうかな・・・・・

 

 

 

 


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