富士経済、08年の一般用医薬品市場調査を基に7市場の最新傾向、スイッチOTC市場は1559億円に | 健康で、長生きしたい!

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で、2011年現在、53才。

オレは健康を取り戻す!

これは、注意しておきましょう。

 富士経済は、昨年12月~今年6月にかけて、14分野65効能別に一般用医薬品市場について主要メーカーと関連企業にヒアリング調査を行なった。この詳細な効能分類別調査データを基に横断的な分析を行ない、7つの市場に注目した。その結果、2008年の注目市場(見込み)として、スイッチOTC市場では新規薬効群が次々登場の見込みとなり1559億円(前年比7.3%増)に達する見通し。メタボリック症候群対策市場では特需を受けて躍進し1537億円(前年比6.8%増)に、関節痛対策市場では健康食品・サプリメントに対し効能表示で優位になり238億円(前年比2.6%増)に、医薬部外品市場では一般用医薬品の非薬系チャネル拡大で2613億円(前年比0.1%減)になる見込みだ。なお分析の詳細を報告書「一般用医薬品データブック2008 No.4」にまとめた。

 一般用医薬品市場は、2000年代前半に主力のビタミン剤やドリンク剤が低価格でビタミン補給を訴求する健康食品・サプリメントと競合して落ち込み、前年を下回る厳しい市場が続いた。06年以降、メタボリック症候群対策が注目され、漢方処方ベースの肥満防止剤、小林製薬「ナイシトール85」がヒット、効能効果が多岐に亘る漢方処方エキス製剤への期待感やドリンク剤の回復によって、07年にはプラスに転じた。また同年には競合する健康食品・サプリメントに対して厚生労働省から食品表示を規制する通達(いわゆる“4・13事務連絡”)が出されて薬局・薬店で取扱いが減少し、これを一般用医薬品が補う形で特需が発生した。

 08年の一般用医薬品市場はリスク分類の第一類に該当する成分が解禁され、中でもニコチンパッチ剤への期待が高く、本格的な健康食品・サプリメントへの攻勢が注目される。09年施行の改正薬事法の登録販売者制度でリスク分類が導入され、取り扱いが薬剤師に限られる第一類成分の解禁が今後の新規薬効群を形成する鍵となる。

 メタボリック症候群対策によって注目を浴びた漢方処方エキス製剤(防風通聖散)も、行政の後押しもあり、安定推移が見込まれる。現在、メタボリック症候群対策の一般用医薬品としては脂肪燃焼の肥満防止剤、高コレステロール改善薬がある。今後さらに高血圧、血糖値治療の一般用医薬品が登場して市場を拡大すると期待される。

 リスク分類が導入されて、第一類のしみ改善薬、第一三共ヘルスケア「トランシーノ」に続いて08年には、禁煙補助剤のニコチンパッチ剤、膣カンジタ再発治療薬ロート製薬「メンソレータムフレディCC膣錠」が発売され、生活改善薬(ライフスタイルドラッグ)に対する考えも緩和されつつある。将来は高齢者を対象のアンチエイジングの一環として、老斑改善薬の可能性などが指摘される。生活改善薬が今後どの範囲まで認められるかによって、将来の一般用医薬品市場は大きな影響を受けると見られる。

 メタボリック症候群対策市場(一般用医薬品市場+特定保健用食品を合わせて捉えた市場)は、07年が1439億円(前年比125.1%)に達し、08年が1537億円(07年比106.8%)を見込む。

 特定保健用食品がほぼ90%とこの市場を牽引している。市場として捉えたのは、一般用医薬品の肥満防止剤、漢方処方エキス製剤の防風通聖散と、レシチンによるコレステロールの吸収を抑制する高コレステロール改善薬と、それに効能効果の表示が許された特定保健用食品の中性脂肪値改善、コレステロール改善、高血圧予防、血糖値改善の4カテゴリーである。

 07年、花王は健康油として高い支持を得た「エコナ」の堅調な動向が続き、08年は「ヘルシア」への再注力をする。サントリーは、「黒烏龍茶」のヒットが続いて大幅に実績増加したことに加え07年は、特定保健用食品のシリーズ展開として高血圧予防の「胡麻麦茶」が加わり、大きく実績を伸ばしている。ヤクルト本社は、「プレティオ」、「蕃爽麗茶」を主力に展開し、07年は「プレティオ」のチャネル拡大によってさらにプラス実績をあげている。小林製薬、クラシエ薬品はメタボリック症候群対策を追い風に、一般用医薬品による体感を差別化して07年も好調であった。小林製薬「ナイシトール85」は一般用医薬品のメタボリック症候群対策を代表する商品となっているが、食品と比較すると、実績はまだ大きく及ばない状況が続いている。

 メタボリック症候群対策市場は、メタボという言葉が急速に広がり、メタボ=痩せるとする構図が浸透し、脂肪燃焼を訴求する特定保健用食品、一般用医薬品は機能表示によって需要が伸びると見込まれ、特に08年は特定保健指導が開始されて大きく躍進すると考えられる。こうした国の取り組みもあってメタボリック症候群を巡る環境は一過性のブームで終わることなく、将来的には食品、医薬品、フィットネスクラブのサービスなどが連携したトータルケア提案が期待される。

 関節痛対策市場は、07年が232億円(前年並)となり、08年が238億円(07年比102.6%)に達すると予測する。

 関節部の軟骨の磨り減りに因る痛み対策を訴求したもので、一般用医薬品では外用消炎鎮痛剤、その他精神神経用薬に当たるゼリア新薬工業「コンドロイチンZS錠」、ビタミンB1主薬製剤の中でもコンドロイチン硫酸ナトリウムを配合した関節痛訴求製品を捉えている。今後は関節痛対策で広く認知されている健康食品・サプリメントのグルコサミンと競合が激化するものとみられる。

 この市場は、03年にビタミンB1主薬製剤から関節痛訴求製品が相次いで発売されて市場が上向き、磨り減った軟骨成分の生成を訴求したこれら保健薬が牽引役となって05年は大幅に伸長した。06年以降はこれら製品の競合が激化し、コンドロイチン硫酸ナトリウム含有の「コンドロイチンZS錠」に集約され始め、07年にはその動きがさらに強まり伸びは鈍化した。08年は「コンドロイチンZS錠」にTVCMなどの広告投下が行われるが、一般用医薬品の効能効果の表示は健康食品・サプリメントとの競合で優位と見込まれる。今後も高齢者の増加を背景に潜在的な需要が高まり、一般用医薬品がこうした需要を顕在化させると見込まれる。

 スイッチOTC市場は、07年が1454億円(前年比105.9%)に達し08年が1559億円(07年比107.2%)に達する見通しだ。

 スイッチOTCとは、医療用医薬品の実績があり、再評価を終え副作用の発生など一定の安全性が確認された効能成分で一般用医薬品に転用された薬品である。06年の医薬品販売制度の改正によってその位置づけが高まり、こうした動きを意識して日本大衆薬工業協会からスイッチOTCに適した推奨成分が07年4月に公開された。厚生労働省も第一類の解禁に向けては前向きで、07年の第一三共ヘルスケア「トランシーノ」をはじめ、08年のニコチンパッチ剤と話題性の高い成分が解禁されている。今後の薬学会などによる推奨成分の公開はスイッチOTC化に向けた企業の取り組みを後押しすると見込まれる。

 スイッチOTC市場は、01年の禁煙補助剤のような新規薬効としての解禁がみられず、既存薬効における高機能アイテムとして新規成分が解禁されるケースが大半で、第一三共ヘルスケア「ガスター10」、大正製薬「リアップ」などの特定ブランドの牽引力も薄まり、06年までは低迷した。07年に薬事法改正によるリスク分類の成分確定もあり、第一類成分の解禁が続き、ノバルティスファーマ「ザジテンAL」、グラクソ・スミスクライン「アクチビア軟膏」、大正製薬「ヘルペシア軟膏」、エスエス製薬「エスタックイブファイン」などの製品投入が市場全体を盛り上げ、市場は大きく伸長した。08年は、禁煙補助剤のパッチ剤が解禁されて剤形が多様になり、さらにはイソコナゾール硝酸塩なども承認され、新規薬効群を形成しており、スイッチOTCの発展期に入ることが見込まれる。

 リスク分類別市場では、07年が6191億円(前年比102.5%)に達し、08年が6318億円(07年比102.1%)を見込む。

 この市場は、厚生労働省が07年4月に成分確定した「一般用医薬品の成分リストについて」を基に富士経済が独自に第一類、第二類、第三類に推定して分類し、その規模は「一般用医薬品データブック2008」で調査した65品目を対象にして算出した。07年の構成比は、第一類が4%、第二類は63%、そして第三類33%であった。

 第一類は、アシクロビル、フマル酸ケトチフェン、アンブロキソール塩酸塩など有力成分が解禁されて、その割合が高まった。08年はニコチンパッチ剤の解禁もあり、さらに比率が高まる見込みである。第二類では、生薬製剤を含む漢方処方エキス製剤の好調を受けて07年はプラスで推移し、08年は指定第二類医薬品が表示されたことで、指定医薬品以外の第二類についての扱いが注目される。登録販売者制度の枠組みが08年に決まり、受験資格として薬局・薬店における実務経験の有無が資格要件となったが、第一回の試験が行われる目途が立ち、09年4月の施行に向け市場環境が整備されつつある。しかし、薬局・薬店側では慢性的な薬剤師不足に登録販売者の確保が加わり、資金面での余力に乏しい中小の量販店チェーンでは手付かずのケースもある。CVSやGMS・SMの異業種の参入に対抗してさらなるグループ再編が起こる可能性が高くなっている。

 医薬部外品市場は、07年が2615億円(前年比99.7%)となり、08年が2613億円(07年比99.9%)を見込んでいる。

 医薬部外品市場は、1999年の新指定医薬品部外品の解禁によって形成され、その後第二次規制緩和で新範囲医薬部外品が登場して医薬品から移行し、05年には二桁近い伸長となった。しかし、その後終売するケースが続出し、06年は一転マイナスとなった。新範囲医薬部外品によって市場が再び活況になると期待されたが、1999年ほどのインパクトがなく非薬系チャネルの取り込みに苦戦し、伸び悩みが続いている。

 ドリンク剤・ミニドリンク剤が80%(07年)を占める新指定・新範囲医薬部外品は一般用医薬品に関連する医薬部外品市場の60%強(07年)を占めている。その他医薬部外品では、育毛剤や殺虫剤の医薬部外品が幅広い販路展開によって医薬品からの需要を取り込んで来たが06年以降は需要が一巡し、殺虫剤の医薬部外品は自然志向を追い風に増加したが、それ以外の品目での減少によって苦戦を強いられた。この市場は、医薬品とすみ分けをするために非薬系チャネルの開拓が常に課題となり、ドリンク剤・ミニドリンク剤の構成比が高い中で、それ以外の品目が定着せず市場の成熟度は年々高まり、今後も伸び悩むと見込まれる。

 また、09年から始まる医薬品販売改正のリスク分類によって、第2類、第3類については登録販売者の配置によって非薬系チャネルでの取扱いが可能となるため、医薬部外品の中でも新指定・新範囲医薬部外品の位置づけは低下し、育毛剤などのその他医薬部外品への注力が進むか、ともに伸び悩むのかリスク分類の動向が与える影響は大きいと考えられる。

[小売価格]
A4判 220ページ:10万5000円
No.1~No.4(書籍+CD-R)セット:38万8500円
(すべて税込)

富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/


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