舞台写真その1
みなさま、こんにちは
「11月21日22日」に向けて走って来ていたためか、
今日がもう26日ということに戸惑うくまはちです。
みなさまはいかがお過ごしですか?
* * * * * * *
さてさて、ゲネプロなどを撮った写真データを少しずつ整理しています。
写真撮影はK田さん&Y喜くんが担当。
ありがとうございました。
今回のお芝居は…
劇団創立28年目にして初の創作劇です。
この地に受継がれてきた伝説を基にした完全なフィクションです。
楽屋での気合い入れの様子
(「和尚様」&「お侍さんズ」のヅラも解禁だーっ)
それでは、舞台写真をご紹介していきたいと思います
(※ネタバレ注意!)
『ゆはずの涙』
時は江戸時代。
この地に暮らす人々は「岩見川」の恩恵を受けながらも、
大雨が降るたびに洪水をおこし田畑を荒らすこの川に
命をおびやかされてきました。
「あんたー!」
激しい風雨の中、赤子を抱いた「女」がふらふらとやって来ました。
夫は荒れ狂う「岩見川」に流されてしまったようです。
涙を指ですくい、赤子の口へあてます。
寒くないように、自分の着物をしっかりと巻きつけて
後ろ髪をひかれながらも立ち去ります。
そして14年後の春…
「お父~」「おー、はる」。
畑仕事をしている「政吉」の所へ、「はる」が歌を口ずさみながら
やって来ました。
「政吉」の身体を気遣う「はる」。
土手普請(工事)を途中で抜け出してきた「彦一」。
大雨が続き、普請はだいぶ遅れていると語ります。
久し振りの春の陽気を感じながら、二人は幸せをかみしめます。
その三か月後…
「彦一」「仁平」「三之助」が寝転がっています。
土手普請の休憩中のようです。
連日続く過酷な作業に、身体中が悲鳴を上げています。
「見ろよ、あれ」
「岩見川」を指さします。
逆さまになった木、馬小屋…様々なものが流されて来ます。
先日の大雨による被害は甚大で、一緒に作業していた
「与兵衛」も流されてしまいました。
今年の米の収穫も年貢を納めるだけで精一杯。
この時代を生きるお百姓は「死」と隣り合わせなのです。
「お頭」が加わり、作業を再開します。
「田んぼに水張りゃ どっこいせのせ~」
「さくらは咲いたか どっこいせのせ~」
作業をしながら仁平が歌い始めました。
つられて「三之助」「彦一」も歌います。
そこへ「太郎」がやって来ました。
「俺にい言わせりゃ、しょっちゅう川が荒れてくれた方が
魚が食えて楽ってもんだ!」
「太郎」は身寄りのない10歳の孤児。
いつも人の食べ物を盗むので嫌われています。
「ここは危ない、死にたくなけりゃとっとと帰れ!」
「お頭」が厳しく叱りつけますが聞く耳を持ちません。
「三之助」が捕まえようとしますが、あっさりとかわされます。
完全になめられています。
そこへ二人のお侍がやって来ました。
「清左ヱ門」は土地の領主であり、「岩見川」の土手改修工事を支持する武士、
「次忠」は早急に普請を終わらせるため、藩(普請奉行)の命により派遣された武士です。
土手普請の過酷な現状を必死に訴える「お頭」。
「もう良い、行け」。
人払いした後、「この土手は呪われていると噂を広げましょう」と
「清左ヱ門」に提案する「次忠」。
こちらは「政吉」の家。
「はる」が食事の準備をしています。
「…お父。おら、村の子達と話しててな…」
何か言いたげな「はる」に対して心配そうな「政吉」。
結局言わずじまいでした。
食欲旺盛な「ばあちゃん」に雰囲気が和らぎます。
「静かだな…村の子達と遊ぶより、こっちの方がいいな…」
そこへ「太郎」がやって来て、笑いながら追いかけっこになります。
どうやら二人は顔見知りで仲が良いようです。
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舞台写真その2 へ続きます!
(くまはち)