FDAは鳥インフルエンザが人に広がる可能性に備えている


 タイラー・ダーデン
2024年5月15日水曜日 - 午前11時00分

著者:Zachary Stieber via The Epoch Times、


 米国食品医薬品局(FDA)は、高病原性鳥インフルエンザが人間の間で蔓延し始めるシナリオに備えている、と同局のコミッショナーが5月8日に述べた。

「このウイルスは他のウイルスと同様に変異している。我々は、このウイルスがヒトに感染する可能性に備え続ける必要がある」と、ロバート・カリフ長官はワシントンで開かれた公聴会で上院議員に語った。


(ブログ主  ダスザックさん、まだ政府の資金援助を受けて、機能獲得の研究を継続しているとどっかで読んだなあ(笑)今度は、鳥インフルエンザを人間に感染させると言うシナリオな訳ですね。またゲーノージン使うのかな?(笑))


鳥インフルエンザあるいはH5N1としても知られるこのインフルエンザは、最近になって牛などの間で流行し始めている。テキサス州では今年、1人の感染者が確認されている。



米国当局によれば、これまでのところ、遺伝子配列の解析やその他のデータから、インフルエンザが人に及ぼすリスクはほとんどなく、人から人へ感染する兆候もないという。しかし、万が一に備えて、治療、検査、ワクチンの準備に取り組んでいる。

「もしウイルスが変異して、より大きなレベルでヒトに感染するような事態に備え、準備に追われています」とカリフ博士は上院歳出委員会の農業歳出小委員会で語った。

テキサス州の患者の症状は主に目の炎症であった。この患者も感染した牛の多くも呼吸器症状には苦しんでいない。H5N1は一般的に鳥類の呼吸器に感染する。

「本当に心配なのは、人間の肺に飛び火することです。世界の他の地域で短期間に発生した場合、死亡率は25%でした」とカリフ博士は言う。この心配は、COVID-19の場合のように、ウイルスが通常どのように変異するかに基づいている。


世界保健機関(WHO)によれば、2003年から2024年4月1日までに、世界中で889人のH5N1患者が確認された。このうち52%が死亡している。

WHOのチーフ・サイエンティスト、ジェレミー・ファーラー氏は最近、H5N1が "人獣共通感染症の世界的流行 "に発展しており、科学者たちは、このウイルスが進化して人間の間に広がることを懸念していると述べた。

同機関のテドロス・ゲブレイエスス事務局長は水曜日に、「ウイルスはヒトの間で広がるように適応した形跡はないが、さらなる監視が必要である」と述べた。

カリフ博士によれば、米国政府から相談を受けた多くの専門家は、牛や他の種へのインフルエンザの飛び火を懸念しており、牛が農場で豚、鶏、そして人間とどのように交わるかを懸念しているという。米国とデンマークの研究者が5月3日に発表した研究によれば、牛の組織を検査したところ、ニワトリ、アヒル、そしてヒトのレセプターが牛に発現したため、牛が鳥インフルエンザの "混合容器 "として機能する可能性が示唆されたという。

リスクはまだ低いが、「今対策を講じ、ウイルスの拡散を抑えれば、備えのない変異がヒトに飛び火する可能性はかなり低くなります」とカリフ博士は付け加えた。 


現在の米国の規則では、牛を他州に移動させる前に検査をすることが義務付けられている。このガイダンスには、鳥インフルエンザに罹患している可能性のある、あるいは罹患している家畜を扱う際には、保護具を着用するよう農場の労働者に助言することも含まれている。

FDAは、国内の牛乳供給の安全性を確保することに重点を置いている。FDAとそのパートナーは、食料品店の牛乳サンプルを検査した。いくつかのサンプルは陽性であったが、生きたウイルスは検出されなかった。


米国農務省によれば、牛肉の検査結果からも牛肉は安全であることが判明している。

コロラド州、カンザス州、ミシガン州を含む9州36牛群でH5N1感染が確認された。米国農務省が発表したプレプリントペーパーによれば、H5N1は2023年後半から牛の間で流行し始めたという。

コロラド州では約70人の農場労働者が監視されているが、今のところ症状は出ていない、と当局は今週のブリーフィングで述べた。