古き良き時代のいい女
先日、年配のご夫婦がご来店くださった。
まずは生ビールで乾杯・・・・、のはずだったが、どうやら眼鏡を忘れてきたそうだ。そこでおじいさんは眼鏡を家に取りに行くと言った。家は近所みたいだ。
が、その時すでに生ビールはつがれ、テーブルの上に(>_<)
そして、乾杯前に、ビールを置き去りにしてお店を出てしまったのだ。
私がおばあさんに、『ビールつぎ直しますね』と声をかけたら、
おばあさんが、『もったいないからいいわよ。すぐ戻ってくるから。ありがとね』、と言ってくれた。
ご近所さんだからすぐに戻ってくるのだろうと思いきや、結局20分くらいかかって戻ってきた。
ビールをみると、おばあさんはまだ飲んでいなかったのだ。じっと待っていたのだ。そしておじいさんが、『すまんすまん、さきにやっててくれれば良かったのに』と謝り、乾杯して初めて飲み始めた。もちろん、私もそれを見て料理をだしはじめたのだ。
とくに亭主関白って感じではなかった。だけど、おばあさんは待っていたのだ。
なんか昭和を感じたぜ。ここまで夫を立てられる女性は少ないと思うよ。女性にとっては良い時代になっているのかもしれないが、男性にとっては少し肩身が狭くなったような気がする。でも明らかにこのおじいさんは、奥さんを大事にしてきたんだなあって思うよ。だからお互い尊敬しあってきたんだと思う。映画の『三丁目の夕日』みたいな感じだね。このおばあさん、いい女だぜベイビー(*^_^*)