◆昨今は、この時期であっても「にぎわい創出」が巧みに…夏祭から風祭へ | 児玉千恵子@連絡簿

児玉千恵子@連絡簿

わが国に「既製服のフィッター」を誕生させたパイオニアとして知られ
VMD改善実地指導で売れるCS空間を創る「売場の庭師」とも呼ばれている
児玉千恵子が書き下ろす公式ブログ

 果てしなく青すぎる空に入道雲…夕立のあとは、晴れときどき、七色の虹が!
 そんな盛夏に、いっきに飲み干したいデトックスウォーター。
 好みのフルーツや野菜、ハーブなどをガラス瓶に詰め、水を注いで冷やしておくだけの手づくり潤い水。
 もし出先で、「あなた好みの果物や、野菜のエッセンスが溶け込んだ潤い水」を出されたら、束の間、真夏のオアシスに…。
 夏バテを防ぐ水分補給に重宝。
 身も心も浄化されて、お肌にも良さそうな、ビジュアルでおいしいドリンクが人気だ。
夏祭  さてハイ・サマーの8月は、かつては、端境期の色濃い時節だった。
 とりわけ立秋から「風祭」(かざまつり→9月1日頃に行われる、台風や強風から農作物を守るための祈りをする行事)までの期間は、努力を要したことだろう。
 昨今は、この時期であっても「にぎわい創出」が巧みになった。…「うちわ」や「マイ・おはし」づくり、「砂絵」や卵の殻での「コラージュ」制作などと、子供から大人まで楽しめる。                   
夏祭-那覇一万人エイサーより

 レジャーでは、沖縄の「美ら海水族館」へ、県外から日帰りで行き帰りする早技の親子連れもいる。
 盛夏の定番風物詩といえば、今夏は麦わら帽子を大人化したような、「カンカン帽」や「パナマハット」が人気だ。「ゆかたの君」ならぬ「浴衣美女」が、「パナマ帽の王子」とそぞろ歩きを楽しんでいる。
 カジュアルなクールサマー向けの小道具なら、籐の籠にサングラス、カラーサンダル、白いスニーカー、太いバングル、ビーズアクセサリー使いにチャレンジしたい。
 炎暑の下で、藍色やブルーデニムのジャケットに、白いボトムを着こなす姿は、道行く人々に涼を運んでくれよう。
 デニムといえば、秋の顔見せ(新作)にも、80年代からさらに遡った、70年代の香り豊かなデザインやスタイルがお目見えしている。
 流行のエッセンスやベースは、度々繰り返されてきた。
 流行は、街中から自然に生まれる場合と、仕掛けて発信されるケースとがあって、周期的にその波がやって来る傾向がある。
 エレキギターやグループサウンズが誕生した当時の、ファッションアイテムへの懐かしさや憧れは、マチュア世代ばかりか、若年層にも受け入れられている。
 70年代といえば、鮮烈な思い出がある。…若かりし頃、女優の多岐川裕美さんの、ホットパンツ姿にたびたび遭遇した。バービー人形(1959年に米で誕生)が、ホットパンツで歩いているかのような光景にしばしば出会ったものだ。
 ご近所の住人だった彼女に憧れて、タンクトップとブルーデニムのホットパンツ姿にチャレンジした。
 彼女の抜群のプロポーションとは、あまりにもかけ離れていた私だったにもかかわらず…。
〔 PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」 2015年8月号より
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