「すべては変えられる」の世界に続く道のり① | 人間の潜在的能力の解放・鈴木清和

人間の潜在的能力の解放・鈴木清和

超深層心理レベルから人生のステージアップをサポートします。カウンセラー、セラピスト歴は28年です。

あなたはどこまで自分に許可していますか?

 多くの人が心の問題を抱えているだけでなくて、能力や願望にも
制限を加えて生きてきました。なぜなら、多くの人は、最大限に能力や個性を発揮して自分の願望を実現するように育てられていないからです。
 成功する事よりも失敗しない事、個性を発揮する事よりも批判されない事、チャレンジすることよりも無難に生きる事、願望を実現する事よりも迷惑をかけない事、そして多数派の意見に合わせ、権威に服従し、雇われて働く事が唯一安全に生きる方法だと潜在意識にプログラミングされています。
 基本的なスキーマ(インナーチャイルド、インナーベビー、魂の抑圧)を確実に解消する事に加え、次のようなマインドセットというテーマにも取り組まれる事で、まず本当に自分が望む人生を生きる事を自分に許可し、実現してゆく事が可能になります。

 まず、願望を持つ事、願望を実現すること、自分で心から望んだ人生を生きる事を自分に許可しているかチェックしましょう。もし、それがNOなら、例えばこんな思考パターンがないかチェックして解放しましょう。
「願望を持つ事はわがままだ」「願望を持つと拒絶される」「願望を持つと非難される」「願望を持つ事はおろかだ」「願望を持つと馬鹿にされる」
 幼い頃に抱いた願望は確かに未熟なものだったかも知れません。しかし、ひとたびこのような思考パターンが形成されると、願望を持つ事や願望を実現する事そのものを抑圧するようになります
 大人になっても、自分が本当はどうしたいのか、どうなりたいのかが分からないでいる人がなんと多い事でしょう。あるいは、願望はあっても、それを実現しようとする事に対して、何となく後ろめたさがあったり、なぜかその方向に行動が起こせないでいる人もいます。
 深いレベルから、自分に許可を出しましょう。

「失敗」は「成功」の反対語ではない!!

 多くの人が失敗を恐れ、成功する事よりも失敗を避ける事を優先します。そして失敗すると、すぐにやっぱり無理だと考えて簡単にあきらめてしまいます。なぜでしょうか? それは、多くの人が失敗する事に対して、あまりにも破局的な意味付けを与えているからです。

 まず前提として、子供というのは、失敗するのが当たり前なのです。失敗しながら育つものなのです。しかし、多くの親が、意図的ではないにせよ、失敗する事がものすごく悪い事で、無能さや、欠陥や、出来の悪さの現れであるかのようなメッセージを送ってしまいます。

 そして、多くの人の潜在意識に問いかけると、ほんの一例ですが、次のような思考パターンが見つかるのです。
「失敗する事は、私が無能である事を意味する」「失敗する事は、私の出来が悪い事を意味する」「失敗すると非難される」「失敗すると罰を受ける」

 しかし実際には、成功した人たちは、失敗しなかった人たちではなく、むしろ人より多くの失敗を積み重ねながら、それから学んで乗り越えた人たちなのです。エジソンが1個の電球をともすまでに1万回以上の失敗を重ねた事は有名です。
 にもかかわらず、多くの人が失敗すると、自分に生まれつきの能力がないなどと決めつけてチャレンジをやめてしまうのです。
 あなたが、もし、夢や願望を実現して心から納得のいく人生を生きたいのならこうしたマインドセットの変更が必要です。

「批判」はそんなに恐い事なのか?

 失敗ともう一つ、多くの人があまりにも破局的な意味付けとパワーを与えてしまっているのが「批判への恐れ」です。多くの場合、その原型は、親に叱られる事に対する恐怖です。確かに、養ってもらわなければならなかった子供時代に親に叱られるというのは重大事でした。とりあえず、叱られた内容は正しいものとして受け入れるのが普通でした。さもなければ、軋轢が起きたでしょうから。
 また、この事に関しても、「叱られるのは、私に欠陥があるからだ」「叱られるのは私が悪い人間だからだ」というような意味付けをしてしまうそれがそのまま思考パターンになっているケースが多いのです。

 なおかつ事態を複雑にするのは、概念の混乱がある事です。実は、批判される事、叱られる事、非難される事、否定される事、攻撃される事、誹謗される事、中傷される事、侮辱される事、これらは全部それぞれ意味が違います。にもかかわらず、多くの人の潜在意識がこれらを区別できないのです。

 現実には、世の中に新しいものをもたらそうとした人、何か新しい事を始めようとした人の多くは、最初はほとんど賛同が得られないばかりか、批判に晒されるものです。
 故人のスティーブ・ジョブスが、世の中のコンピューターといえばIBM製のグレーのロッカーのような形で無味乾燥な情報処理を行う機械しかなかった時代に、パーソナルコンピューターという概念を初めて唱えた時、果たしてどれだけの人がそれを受け入れたでしょうか? 今だからこそ賞賛する人の多くが、最初は、クレイジーだと思ったのではないでしょうか?
 特に大きな夢や願望を実現したいなら、批判への恐れを解消する必要があります。
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