人間一生、口に使われる？

「衣食住というが家の無い者がある。しかし家は仮住まいでもいいが、

飯は人に食べてもらうというわけにはいかん。

自分で必ず食べなければならん。中略

ところが食物が往々娯楽になることがある。
また慰みになることもある。もっとも慰みもありましょうが、
しかし食物の全部が慰みではなく、我らには、
なんらかの使命があってこそ食べなければならんのです。

「貴様よく働くね」「働かなければ食えんよ」
「そんなに食えんなら死んだらどうか」という私が言うと、
「ウワッ！」と言った人がいる。

働くために食うか、食うために働くか、これが大事なことである。
たいていの者は食うために働く。これでは人間一生、口に使われる。
これはもう負け戦さで、そんな人間はまことに困った弱虫の動物・・・・・
と言っては相済まんが、口に全部使われるという、
動物並みの人間と言わなければならぬ。
我々は何らかの使命のために命をつなぐので、
そのためにこそ、どうしても食べなければならんのである。」
 

以上、【禅談】より。

人間、世間様にただ流されていると、弱虫の動物に
簡単に変容してしまう生き物だ。時にはこういう本に出会って
喝っ！！！を入れてもらわないとならない。

先ほど、アジアを旅して、これから三重に帰るんだという
若者がドクスメにきてくれました。若いうちだからこそ、
時代が変わっても変わらない本に出会ってほしいと思います。
その差は、年が経つほどに大きくなってしまうから。
逆モノ講にさそってみたけどきてくれるかな？

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