◆2回阪神2日
阪神12R 3歳オープン 芝1800m 毎日杯(G3)
◎(06)レッドデイヴィス
○(17)リヴェレンテ
▲(09)エチゴイチエ
△(14)トーセンレーヴ
△(02)アルティシムス
△(07)アストロロジー
【見解】
人気とリスクの見合わないディープインパクト産駒が多い印象。
【各馬短評】
レッドデイヴィス
(セ、父アグネスタキオン、母ディクシージャズ、栗東・音無秀孝
)
前走のシンザン記念(G3)は
内の先行馬に有利な馬場に恵まれたのは確かだが、
好位で流れに乗るセンスの良さを見せて完勝。
不利のあった千両賞を除けば大崩れしていない堅実なタイプで、
折り合いに難のある馬ではないだけに距離延長も問題なし。
今回も大崩れは考えにくい。
リヴェレンテ
(牡、父キングカメハメハ、母アスペンリーフ、栗東・浅見秀一
)
前走のセントポーリア賞は
スタート出遅れて流れに乗れず大敗。
初の長距離輸送が堪えた感もあり、
キャリアの浅さをモロに露呈した格好。
ただ、スローな流れを外々回る大味な競馬で差し切った
デビュー戦が圧巻の内容。
スタート五分で流れに乗れるようなら
人気を覆す激走の可能性は十分。
エチゴイチエ
(牡、父ネオユニヴァース、母ダンスフォーママ、美浦・手塚貴久
)
前走の新馬戦は勝ち時計こそ平凡だったものの、
勝負処で楽な手応えのまま進出し、
あっという間に他馬を突き放す圧勝劇。
頭を上げる仕草を見せるなど気性的に幼い面がある上、
相手強化・初の長距離輸送など克服すべき課題は山積みだが、
一叩きされて調教の動きに素軽さが増してきたここは
楽しみのほうが大きい。
トーセンレーヴ
(牡、父ディープインパクト、母ビワハイジ、栗東・池江泰寿
)
デビュー戦から負け無しの超良血馬ということで
ここでも断然の人気を集めているが、
いずれもスローの上がり勝負の楽な競馬。
フルゲートによる紛れがあるようなら
キャリアの浅さを露呈しても不思議ではない。
人気とリスクのバランスを考慮して
少し評価を下げてみるのが面白い。
アルティシムス
(牡、父ディープインパクト、母アルーリングアクト、栗東・野村彰彦
)
脚捌きの硬さ・気性の若さが残っている点から
良馬場替り・距離延長はマイナス材料。
ただ、今回と同距離で好メンバー揃いだった萩S(OP)では、
大きく出遅れながらも勝ち馬から0.4秒差と
それほど差のない競馬が出来たように、
内枠スタートを生かして
うまく脚を溜められればチャンスはありそう。
調教目立たない実戦タイプということで
今回もそれほど人気がないだけに、
しっかりマークしておきたい。
アストロロジー
(牡、父アグネスタキオン、母アーキオロジー、栗東・藤原英昭
)
ここ二戦とも馬群のインでじっと脚を溜める競馬ができており、
徐々にレース振りが良くなってきたのは明るい材料。
連闘明けとなるので前走の反動がないかがカギ。
【無印の人気馬】
コティリオン
(牡、父ディープインパクト、母ジェミードレス、栗東・橋口弘次郎
)
このメンバーの中では素質上位の存在だが、
折り合いがネックで不器用な競馬しかできない現状。
テン乗りでは難しいタイプだけに、
今回は人気とリスクが見合わない。
スマートロビン
(牡、父ディープインパクト、母キーブギー、栗東・松田国英
)
一週前にジョッキー騎乗の併せ馬ながら
CW64.7-12.0をマークするなど引き続き好状態をキープ。
このメンバーの中でも素質上位の印象で、
待望の距離延長により巻き返しを期待されて人気を集めそう。
ただ、前走のアーリントンC(G3)は、
メンバーに恵まれた割に物足りない一戦だったのも確か。
スタートの出遅れ癖は大きなネックで、
大トビで馬群を割る競馬ができるほど器用なタイプではないだけに、
フルゲートの内枠でゴチャつきそうなのも嫌な材料。