◆2回阪神1日
阪神11R 3歳オープン 芝1800m スプリングS(G2)
◎(07)ベルシャザール
○(17)リベルタス
▲(06)オルフェーヴル
△(18)サトノオー
△(14)リフトザウイングス
△(01)ショウナンパルフェ
【見解】
今後のG1でも好勝負になる可能性が高い豪華メンバー揃いの一戦。
距離が長すぎるグランプリボスを無印にして配当妙味を追求したい。
【各馬短評】
ベルシャザール
(牡、父キングカメハメハ、母マルカキャンディ、栗東・松田国英
)
前走の共同通信杯(G3)は、
ゲート入り前にテンションが上がってスタート出遅れてしまい、
道中溜めのないまま外々回る大味な競馬。
それでも内を通った馬が1~3着を独占したことを考慮すれば、
勝ち馬から0.3秒差に踏みとどまった点は評価できる。
ハイレベルなメンバー揃いだったホープフルS(OP)を
正攻法の強気な競馬で快勝しているように、
潜在能力は世代トップクラス。
スタート五分での巻き返しに期待したい。
リベルタス
(牡、父ディープインパクト、母カーリング、栗東・角居勝彦
)
前走の若駒S(OP)は着差こそ僅かだったものの、
心身とも一戦ごとに着実に良化中。
皐月賞本番へ向けてすでに賞金が足りている点や、
今までよりも手緩い感のある調整過程を考慮して印は落としたが、
改めて世代トップクラスの素質を見せつけてほしいところ。
オルフェーヴル
(牡、父ステイゴールド、母オリエンタルアート、栗東・池江泰寿
)
前走のきさらぎ賞(G3)は、
初の1800mということもあって折り合いに専念。
不向きな展開で逃げ馬を差し切るまでには至らなかったものの、
マイル戦同様強烈な末脚を使えたことは収穫だった。
まだ自分からポディションを取りに行けるほど
折り合いに不安のないタイプではないだけに、
相手強化の今回は展開の助けが必要になりそうだが、
外差しの決まる馬場なら侮れない。
サトノオー
(牡、父ディープインパクト、母エアトゥーレ、美浦・藤沢和雄
)
前走の共同通信杯(G3)は初距離・スローな流れでも折り合い、
直線大外から追い込んで勝ち馬から僅か0.3秒差。
内を通った馬が1~3着を独占したことを考慮すれば
評価できる内容だったと言える。
この中間もこの厩舎らしく馬也中心に丹念に乗り込まれ、
今週の最終追いではジョッキー騎乗の併せ馬ながら
美坂49.8-12.3の好時計をマーク。
フルゲート大外枠でうまく脚を溜められるかがカギだが、
外差しの決まる馬場なら要注意。
リフトザウイングス
(牡、父ハーツクライ、母レンドフェリーチェ、栗東・橋口弘次郎
)
前走の朝日杯FS(G1)は、
本質的に短すぎる距離と不向きな小回りコースで、
同馬にとってはかなり厳しい条件。
レース序盤にゴチャつき後方からの追走を余儀なくされ、
勝負処で外々回るロスも大きかったが、
それでも勝ち馬から0.2秒差に踏みとどまった点は評価したい。
気性の若さや馬体の緩さなど、
このメンバーに入ると完成度で見劣る印象だが、
距離延長・広々とした阪神コース替りは間違いなくプラス材料。
あとは、ザ石の影響でここまで出走が延びただけに、
仕上がりがカギになりそう。
ショウナンパルフェ
(牡、父アグネスタキオン、母シャンラン、美浦・二ノ宮敬宇
)
京成杯(G3)へ出走する予定が一頓挫あって
ここまで間隔が空いたものの、
3/9には早くもジョッキー騎乗ながら
南W63秒台の一番時計をマークしており、
仕上がりに関しては問題なさそう。
ただ、淀みない流れを差し切った前走の葉牡丹賞にしても、
スッと反応できない面があっただけに、
フルゲートの最内枠は大きな懸念材料。
一息入っての良化がどれだけあるかがカギ。
【無印の人気馬】
グランプリボス
(牡、父サクラバクシンオー、母ロージーミスト、栗東・矢作芳人
)
G1馬の注目の始動戦となるが、
血統・気性からこの距離は長すぎる印象。
小回りでごまかしの利く中山コースから
底力の要求される直線の長い阪神への条件変更も明らかにマイナス。
豪華メンバー相手のここはバッサリ軽視したい。