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CVP分析(損益分岐分析)

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CVP分析(損益分岐分析)についてお伝えします。

CVP分析(損益分岐分析)

直接原価計算は、現在の製造原価の計算をするためにも使いますが、将来の損益の予測をするためにも使います。
この将来の損益の予測は将来の利益計画を立てるために役に立つ原価情報を提供します。

将来の損益の予測をするためには原価(Cost)と販売量(Volume)と利益(Profit)の関係を分析する必要があります。
そのため、これらの頭文字をとってCVP分析といいます。

CVP分析(損益分岐分析)では、損益分岐点では営業利益が0になることを利用して、現在の損益分析と将来の損益予測を行います

CVP分析の計算式

貢献利益と固定費が同じになったときに営業利益が0になります
まずはこれを下の直接原価計算における損益計算書でつかんでおいてください。

暗記不要の簿記独学講座-直接原価計算の損益計算書の具体例(製品あり)

CVP分析をするときには、1個販売すると貢献利益がいくら出るのかをまず計算します。

1個あたり貢献利益=販売単価-1個あたりの変動製造原価-1個あたりの変動販売費

次に損益分岐点における販売数量がいくつになるのかを計算します。

貢献利益(固定費)÷1個あたり貢献利益=損益分岐点における販売数量

損益分岐点における販売数量よりも販売数量が大きくなれば利益はプラスとなり、販売数量が小さくなれば利益はマイナス(損失)となります。

安全率

現在の販売量と損益分岐点における販売量がどれだけ離れているかを示す比率を安全率といいます
販売数量が安全率だけ下がっても損失にならないということを表します。

たとえば安全率が50%なら、販売量が50%下がっても損失にならない、安全率が80%なら販売量が80%下がっても損失にならないということです。
この比率が大きいほど販売量が減っても利益が出るため経営が安全だといえます。

安全率=(販売量-損益分岐点販売数量)÷販売量

安全率は通常は百分率(%)を使って表します。

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