直接原価計算(概論)
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直接原価計算についてお伝えします。
直接原価計算(概論)
固定費は通常であれば製造原価に含まれます。
しかし直接原価計算では固定費は製品原価に含めずに計算します。
この点が最も大きな特徴なので、常にこの点を意識して勉強することが重要です。
直接原価計算は、原価を変動費と固定費に分解します。
そして変動費のみで製品原価を計算し、固定費は販売費などと同様に期間原価とします。
図で表すと下のようになります。
ちなみに期間原価とは、発生した「期間」の費用となるものです。1ヶ月あたりで支払う家賃のようなものだと考えて構いません。
収益との対応関係が製品ではなく、期間であるものだと言い換えることもできます。
直接原価計算方式の損益計算書
直接原価計算方式の損益計算書では、まず売上高から変動費を差し引いて貢献利益を計算します。
そして、この貢献利益から固定費を差し引いて営業利益を計算します。
直接原価計算方式の損益計算書を作ることで短期的な利益計画に役立つ「原価と操業度と利益の関係」を明らかにできるため、企業の原価管理に役立つ情報を提供できるという利点があります。