世界一の電波塔、スカイツリーの地下にある押上駅は、一日40万人以上が乗降する駅です。(京成電鉄・20万、都営地下鉄・20万、東京メトロ16万、いずれも15年調べ)観光される方が国内外問わず多くなってきており、通勤、通学以外にも利用される方が年々多くなっています。
 
多くの方が利用する駅ですが、地域の方からは様々な声があがっています。
そこで、昨年12月3日に「押上駅を利用しやすい駅にする会」が発足しました。
発足の会には私も参加させていただきました。
 
その後定期的な宣伝活動が行われ、集まった署名は960筆(4月16日時点)。
署名と一緒に寄せられた声には「いくつかある出入り口からは、どの改札も遠い。なぜか予定された時間よりもかかる。その上、浅草線、京成線のホーム階段は細く、通勤時間帯は行きも帰りも更に時間を要します。」(「会」発行のニュースより)など切実な声が寄せられています。
 
今日は「会」の皆さんが街頭宣伝をするというので、参加させていただきました。
 
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一時間弱の宣伝でしたが、次々に署名の協力が広がり、70筆以上集まりました。
これで1000筆は超えました!今後もどんどん集めていきます!
 
昨年の年末、「会」の皆さんと一緒に、地域の皆さんから出されている声にもとづきながら、現地の視察を行いました。その時の様子を少し紹介します。
 
下りエスカレーターのないB3出入り口
 
多くの乗降客が利用するB3出口(バスターミナルのそば)は、下りのエスカレーターが設置されていません。高齢者の方にとっては、階段の上りより下りの方が怖い感じる方が多く、設置が待たれています。また、その隣にあるエレベーターはストレッチャーを入れることができないそうです。
 
 
 
12月に行った現地調査の際に撮影しました。B3出口のエスカレーターは上りのみです。
 
閉鎖されたA1改札口(京成押上駅・改札口)
 
他にも、またA1出入り口及びA3出入りは以前あったのですが、それが今閉ざされてしまい、朝のラッシュ時など大変不便になっています。
 
 
以前はこのA1口を降りていくと、京成の改札口がありましたが、
それも今では閉鎖されています。
 
このタイル壁に覆われた場所に以前は改札口がありました。
 
京成押上駅の1・2番線ホームを進むと、3・4番線へ乗り換える階段が
ありますが、以前は階段を降りた先に改札口がありました。
 
柱に張り紙がされていますが、この白い壁の部分が、A1口から降りた先に
以前あった改札口の部分です。ここに人を配置するだけで、改札口を開く
ことは十分可能だと思います。
 
大人2人がすれ違うのもヒヤッとする狭いホーム
 
京成押上駅を利用したことのある方なら、狭いホームに驚くはずです。
傾斜したホームは、小さい子どもを持つ親御さんや、足元が不安な高齢者、目の不自由な方など、一度はヒヤリとした経験があるのではないでしょうか。
 
僕自身、子どもの手をひきながらホームを歩くとき、何度もヒヤリとしました。我が家は大きな乳母車なんですが、エスカレーターを探すのも一苦労でした。
 
 
ホームの真ん中にあるエスカレーター。混雑時は両側に人が溢れて危ないと思う瞬間も。
 
 
階段の矢印を見ると、下りは2人分の広さに。上りは1人分。手すりで
仕切られています。朝のラッシュ時は、1人分しかない上り階段に人が
すし詰め状態になり、改札口周辺まで混み合います。観光客も多く利用
するため、大きな荷物を抱えながら階段を上り下りするために、転倒する
のでは?!ヒヤヒヤする場面も。
 
半蔵門線も京成のホームも、まだホームドアが設置されておらず、視覚障がいをもつ方は、怖くて利用するときは必ずヘルパーさんを頼んでいるといいます。
この問題も早急に解決が必要です。
 
 
「会」の皆さんは東京メトロの本社と京成電鉄本社に申し入れを行いました。
東京メトロ本社では、B3出入り口のエスカレーターの設置や、ホームドアの設置など要求の説明をしましたが、対応した職員は頷くのみ。わずかに答えたのは「ホームドアの設置は2年後」「B2出口については、バリアフリー化する方向で動いています」ということだけで、具体的なことについて聞くと「それ以上は言えない」と繰り返すだけだったそうです。
 
京成電鉄では担当者の方が3人対応していただいたそうです。
 
1)旧改札口は閉鎖したのではなく、現在の乗り換え口に移設したものである。
2つの改札口はを確保しているし、自治体(区)の承認も得ている。
改札口を増やしたいのなら、地元住民が負担する請願駅というのもあるので、
自治体へ働きかけたらどうか。
 
2)東京メトロは将来、亀有駅まで路線延長の計画を持っているようだし、
押上駅は極めて特殊の構造で出来ているので改修するのは難しい。
 
3)京成電鉄のホームドアの設置は、ホームの幅が狭いので難しい。
「シャッター式は視覚障がい者の人たちに嫌がられる」
 
4)エスカレータの設置は、設計段階から下りのエスカレーターは考えていなかったようだ。今になって設置するのは、穴を掘る工事になり、莫大な費用もかかるので、物理的に無理。(いずれも「会」のニュースより)
 
東京メトロも、京成電鉄にしても、住民や利用する皆さんの声はまるで考えずに、計画だけを進めてきたようにしか思えません。また、対応していただいた皆さんに問題がある訳ではありませんが、「設計段階に関わった担当者はすでにいない」というのも釈然としません。
東京スカイツリーが建設されれば、今まで以上に乗降者が増えることは予想することはできるはずなのに、構造上改修や、ホームドアの設置は難しいというのは、言い訳としか聞こえません。もし事故が起きたらどうするのでしょうか?
 
 
「会」の皆さんはこれからも署名を集め、要請行動を続けていくそうです。
 
日本共産党都議団は昨年8月29日、「転落事故防止のための緊急対策とホームドアの設置促進について」の申し入れを行いました。
 
この申し入れでは、09年に起こった視覚障がい者の転落件数は38件だったものが、2014年では80件と倍増している。視覚障がい者にとって鉄道駅ホームは「欄干のない橋」と例えられるほど、危険な場所になっている。
 
「視覚障害者団体などから緊急に聞き取りをおこない、全ての駅の危険箇所の実態を把握し、駅員や利用者に周知・徹底すること」など3項目の要望を「都市整備局」に求め、「交通局」に対しては、「都営地下鉄においては、岩本町駅と東大島駅の可動式ホーム柵の設置を前倒しで実施し、ホームドアなどが設置されていない駅に職員を配置すること」と求めました。
 
この視点にたってみても、東京メトロ、京成電鉄のホームや駅構内の状況は、乗降者にとっても、視覚障がい者の皆さんにとっても、使い難いだけでなく、命の危険さえ感じる状態になっているのではないでしょうか。
 
2020年の東京オリンピック開催期間中は、さらに混雑は増すものと考えられます。私も都議予定候補として、今からできることを東京都に対して求めていきたいと思います。
 

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